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カビが繁殖しやすい湿度と温度
カビは温度が15℃以上で湿度60%を超える環境で徐々に発生しやすくなると言われています。湿度が高くなるほどカビの繁殖速度は速くなり、湿度70%で数ヶ月、湿度90%を超えるとなんと数日でカビが生えてきます!
カビには色々な種類がありますが、建物に発生するカビは感染症やアレルギーなど人体に深刻な健康被害をもたらします。
急に咳や鼻水やくしゃみが止まらなくなった
という時は、このカビが原因ということもしばしば。カビは放置しても繁殖し続けてしまうので、カビが生えてしまった際はカビの除去と予防などの対策を必ず行いましょう。
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建物にカビが生える原因は主に3パターン
建物に生えるカビの原因は主にこの3点が挙げられます。
- 水漏れや漏水
- 結露
- 湿度
一つずつ見ていきます!
①水漏れ・漏水が原因のカビ
水漏れや漏水が原因で建物が水分を含んでしまい、その水分が抜けきらないためにカビが発生してしまうパターンです。たとえば水をあふれさせたり、バケツをひっくり返してしまったりという時。表面の水分を拭きとっても壁や床やその下地に染み込んだ水分までは除ききれない事があります。
水をこぼした覚えがない
という場合でも、もしかすると見えない部分で水道管から水が漏れている可能性もあります!確認したい場合は、全ての水道を一度止めた状態で水道メーターが回っていないか確認してみて下さい。回っていれば水漏れが起こっている可能性が高いです。
②結露が原因のカビ
建物の構造や立地によって、窓やサッシ周りで結露が起こりやすい建物があります。この結露した水分を放置してしまう事でカビの発生につながります。結露は家の外と中の気温差によって生まれるので、換気をこまめに行う事である程度防ぐことができます。
また、エアコンの温度を下げるだけでも効果があるので、結露する場合は試してみましょう。
③湿気が原因のカビ
建物の構造や立地によっては湿気がこもりやすく、湿度が上がりやすい建物があります。冒頭でも言いましたが、湿度はカビの最大の好物です。建物の構造を変える事は中々出来ません。
ですからこまめな換気や除湿器を利用するなどして、湿気をコントロールして対策をしましょう。
水漏れや漏水が原因で発生したカビは火災保険の対象になる!
さて、ここからが本題です。
建物に発生したカビは火災保険で直せるの?
という疑問ですが結論、水漏れ・漏水が原因で発生したカビは火災保険が下りる可能性があります!
火災保険には「水漏れ」という補償があります。これは水漏れを原因として受けた損害に対する補償を行ってくれるものです。水漏れや漏水によって発生したカビは、水漏れを原因とした二次的な損害になります。
そのため火災保険の補償対象となり、交換費用やカビ除去のための費用が火災保険から下りるという訳です!
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結露や湿気が原因で発生したカビは火災保険の対象にならない
それに対して結露や湿気が原因で発生したカビは火災保険の補償が受けられません。これは、結露や湿気が水漏れには含まれないためです。
じゃあ水漏れ以外の補償の対象にはならないの?
と感じるかもしれませんが、そもそも結露や湿気は火災保険の対象ではないのです。そのため、結露や湿気を原因としてカビが発生してしまった場合は実費で修理を行うしかありません。
雨漏りが原因で発生したカビは、雨漏りが発生した原因によっては火災保険の対象となる
雨漏りが発生した建物では、建物自体が水分を吸収してしまいそれが原因でカビが発生することがあります。雨漏り自体は火災保険の補償対象とはなりません。
しかし、
- 台風などの風災により雨漏りが発生した
- 大雪などの雪災が原因で雨漏りが発生した
- 雹などの雹災が原因で雨漏りが発生した
などの、自然災害によって雨漏りが発生していた場合は火災保険の補償対象となります!
まとめると、
- 自然災害で屋根や外壁が壊れた
- それが原因で雨漏りが発生
- それが原因で建物が水を吸収しカビが発生
という流れです。三次被害ですね。
雨漏りした数週間後にカビが発生した
という場合は、火災保険が利用できるか調べてみましょう。
カビが生えやすい箇所とその修理費用について
ここでは実際にカビが生えやすい箇所と、カビが生えた際の修理費用について説明していきます!※ここでは市販のカビ取り剤などで除去できる軽微なものでは無く、修理が必要なレベルのカビが発生した場合を想定します。
カビが生えやすい箇所① 壁紙(クロス)
壁紙やクロスにはカビが生えやすいです。特に窓周りの結露した水分が付きやすい箇所や、日の当たらない家の隅などは要注意です。クロスに部分的にカビが発生した場合は2~3万円で修理できます。
しかし、裏側の壁や下地にもカビが及んでおり、全て交換する必要がある場合は10万円前後の修繕費用が発生する可能性があり、高額になってしまいます。
修理の内容 | 修理費用 |
---|---|
クロスの一部張り替え | 約2万円~3万円 |
クロスの全張り替え(6帖程度) | 約5万円~6万円 |
壁の交換(石膏ボード) | 約5万円~15万円 |
カビが生えやすい箇所② フローリング
家の床のフローリングにもカビが発生することがあります。フローリングにカビが生えてしまうと、一部だけ交換という事が出来ません。部屋全体のフローリングを張り替える必要がありますので、20万円前後の修繕費用が掛かる可能性があります。
また、フローリングを張る下地にもカビが生えており、そこも交換する場合は更に10万円前後かかってしまいます。かなり高額ですね。
修理の内容 | 修理費用 |
---|---|
フローリングの張り替え | 約10万円~20万円 |
床下地の交換 | 約5万円~15万円 |
カビが生えやすい箇所③ 畳
畳もカビが発生しやすい箇所の一つです。特に畳の上に絨毯やカーペットを敷いている時は要注意!畳は1枚だけの交換が可能で、その場合は1~2万円前後で可能です。
しかし、畳の下地ごとカビてしまった場合はやはり更に10万円前後かかってしまうので、畳の管理には気を付けたいですね。
修理の内容 | 修理費用 |
---|---|
畳の交換(1枚) | 約1万円~2万円 |
床下地の交換 | 約5万円~15万円 |
カビが生えやすい箇所④ 浴室やキッチンなどの水回り
家の中では浴室やキッチンなどの水回りもカビが発生しやすい環境です。水回りで言えばコーキング部分にカビが生える事があり、その打ち替えは1~2万円程度で可能です。また、水回りのカビはプロの掃除屋に依頼すれば1~5万円程度で落とせる場合もあります!
修理の内容 | 修理費用 |
---|---|
コーキングの打ち替え | 約1万円~2万円 |
水回りクリーニング | 約1万円~5万円 |
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実際にカビが生えたときの対処方法
実際にカビが生えたら、まず最初に何をすればいいの?
という方の為に、ここからはカビが発生した時の対処方法をご紹介します!
カビ取り剤や塩素系漂白剤を使用して除去する
カビは汚れではなく生きている菌なので、除菌をすることで取り除くことができます!その際に有効なのが、市販のカビ取り剤や塩素系漂白剤(ハイターなど)です。
- カビの発生箇所をよく拭き、ホコリや汚れを取り除きます。
- カビ取り剤や塩素系漂白剤をカビの発生箇所に塗ります。
- その上からキッチンペーパーやラップを被せ、蓋をします。
- カビの頑固さに応じて10分~30分浸け置きます。
- 落ちるまでこの手順を繰り返します。
この際十分に気を付けないといけない事が、カビ取り剤や塩素系漂白剤の取り扱いです!これらは強アルカリ性であることがほとんどで、弱酸性である人間の皮膚を溶かしてしまいます。なのでゴム手袋必須です。
また、酸性の洗剤と混ぜて使用すると強力な塩素ガスが発生してしまい、非常に危険です。十分に注意して使用してください!
色落ちする壁紙や畳やフローリングにはアルコールを使用
カビ取り剤や塩素系漂白剤などは色が付いている箇所に利用すると、脱色してしまう可能性があります。そんな時はアルコールを使用して、カビを除去しましょう!アルコールの配合率は70~80%ほどがオススメです。
- カビの発生箇所をよく拭き、ホコリや汚れを取り除きます。
- 濃度70~80%ほどのアルコールを布やティッシュに染み込ませてカビを拭き取ります。
- 直接カビにアルコールを吹き掛けるのはNG。
カビ取り剤や塩素系漂白剤を使用する方法と比べると効果は低いですが、安全で手軽に行えます。また、アルコールがカビの発生を予防してくれるダブル効果が期待できます!
建物に生えるカビを予防するためには換気と湿度調整
カビが発生してしまったあとはカビの発生予防も併せて考えなくてはいけません。カビが発生した箇所は、カビが発生しやすい環境だと言えますから、
せっかくカビを除去したのに、しばらくしたらまたカビが生えてきた
という事になりやすいんです。
カビの発生を予防するために大切なのは、清潔さと換気と湿度調整です!
- こまめな清掃
- こまめな換気
- 除湿器や除湿剤の設置
まずはこの3つを徹底して、カビの発生を予防しましょう。
水分を拭き取ったり、水回りの水気を切るのも大切
水気や水分をそのまま放置するのも良くありません。
- お風呂やキッチンを使ったらその都度水気を切る(拭く)
- 湯船に蓋をする
- 結露している窓を見つけたら水滴を拭く
こういった事も徹底して、なるべく湿度が高くならないようにしましょう。ちなみに窓や浴室の水気を切る際は水切りワイパーを使うと楽です!
カビが再発するならリフォームを検討しよう!
いくら対策しても、すぐにまたカビが生えてくる…
このような場合は個人で行う対策では限界という可能性が高いです。構造あるいは立地上、どうしても湿気が滞留してしまう建物は存在します。そんな時は、家のリフォームを行って、原因を根本から直してしまうのも方法です。
- 湿気がこもりにくい間取りへの変更
- 壁や天井裏や床下等への、断熱材を設置
- 壁や天井裏や床下等への換気口の設置
決して安くはない金額ですが何十年も住み続ける家なので、快適に過ごすための一つの手段として覚えておきましょう。また、おうちのお悩みドロボーは総合リフォーム会社です!
湿気やカビの予防のためのリフォームをお考えの際は無料で見積もりを作成しますので、一度ご相談ください!
≫無料現地調査はこちら!≪
≫お気軽にご相談ください!≪
この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ