瓦屋根に住んでいるが、屋根リフォームってどれくらいかかるんだろう?
まず瓦屋根の家に住んでいる方が一番最初に検討するべき屋根修理は瓦屋根の葺き直し工事です。
葺き直し工事は新しい屋根材も購入する必要が無く、その分工事金額を抑える事ができます。とってもお得です。
もし今瓦屋根の家にお住まいで屋根修理を検討している方は、総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください!
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瓦屋根の葺き直しにかかる費用と相場
瓦屋根の葺き直しにかかる費用はおよそ80万円~200万円ほどです。
また、一部のみを工事する場合は40万円~60万円ほどかかります。
結構幅があるな
と感じましたか?
それもそのはずです。実は瓦屋根の葺き直し工事にはいくつかの方法があり、それぞれで工事金額が異なるのです。
瓦屋根の葺き直しの工事は大きく分けて3つあります。
- 野地板を増し張りする葺き直し工事
- 野地板を増し張りしない葺き直し工事
- 瓦屋根の一部(棟以外、一箇所のみなど)を解体し、野地板を増し張りしない葺き直し工事
①野地板を増し張りする葺き直し工事
瓦屋根を棟も含めて全て解体し、下地となる野地板を増し張り。その後防水シートを新しく設置して瓦屋根を戻す工事。
これが葺き直しの中で最も費用がかかる工事です。野地板を新たに設置する分、工数も材料費もかかります。
特に雨漏りが発生している家や、築30年以上経つが何もメンテナンスしてこなかった家などはこの方法で葺き直し工事を行う事が多いです。
野地板を増し張りする葺き直し工事の見積り例を見る
工事見積の項目 | およその金額 |
---|---|
瓦解体撤去作業 | 約10万~20万円 |
下地調整 | 約2万~5万円 |
野地板増張り | 約20万~40万円 |
防水シート設置 | 約10万~20万円 |
瓦再設置作業 | 約20万~40万円 |
棟瓦等の形成作業 | 約20万~40万円 |
諸経費 | 約5万円 |
足場費用 | 約15万~25万円 |
合計 | 100万~200万円前後 |
②野地板を増し張りしない葺き直し工事
上記の葺き直し工事の野地板を交換しない場合はこちらの②の葺き直し工事です。
そもそも、瓦屋根を外してみて下地となる野地板が劣化していない状態であれば野地板を増し張りしないでも十分な場合があります。
前回既に葺き替え工事をしている家や、家を建ててから20年程度の家などはこの方法でもいいかもしれません。
野地板を増し張りしない葺き直し工事の見積り例を見る
工事見積の項目 | およその金額 |
---|---|
瓦解体撤去作業 | 約10万~20万円 |
下地調整 | 約2万~5万円 |
防水シート設置 | 約10万~20万円 |
瓦再設置作業 | 約20万~40万円 |
棟瓦等の形成作業 | 約20万~40万円 |
諸経費 | 約5万円 |
足場費用 | 約15万~25万円 |
合計 | 80万~160万円前後 |
③瓦屋根の一部(棟以外、一箇所のみなど)のみの葺き直し工事
瓦屋根は一部だけを外して、部分的に葺き直しすることができる屋根材です。
そのため予算が無い方で雨漏りが発生した場合などは部分的な葺き直し工事が可能です。
しかし、基本的には一部の葺き直し工事は推奨されません。
他の手入れしない屋根部分も同様に劣化してくるのは時間の問題だからです。
特に雨漏りで悩んでいる方は、一部だけではなく全体の工事をしておかないとまた数年後に雨漏りが発生する可能性があり、とても勿体ないです。
一部分のみの葺き直し工事の見積り例を見る
工事見積の項目 | およその金額 |
---|---|
瓦解体撤去作業 | 約5万~15万円 |
下地調整 | 約2万~5万円 |
防水シート設置 | 約10万~20万円 |
瓦再設置作業 | 約10万~20万円 |
諸経費 | 約5万円 |
足場費用 | 約10万~20万円 |
合計 | 40万~60万円前後 |
そもそも瓦屋根の葺き直し工事とは?
瓦屋根の葺き直し工事とは既存の瓦を一度撤去し、その下の野地板や防水シートを交換し、その後瓦を戻す工事のことです。
他の屋根材と違い瓦屋根は非常に頑丈で長持ちするので、瓦よりもその下の野地板や防水シートが寿命を迎えてしまいます。ですので瓦屋根は交換しなくてもいいが下地を交換しないといけない時期が来るわけです。
そういったタイミングに行う正しいメンテナンスが葺き直し工事です。
瓦屋根は再利用可能なのでエコ!ランニングコストが安い
瓦屋根は他の屋根材と違って、一度外しても再利用可能な屋根材です。
瓦屋根は物が高く瓦職人も少ないので、導入費用は高いです。短期的に見れば負担が大きい。
しかし一度導入すれば50年以上買い替える必要がない超高耐久な屋根材なので、長期的に見ればランニングコストが抑えられるエコな屋根材です!
また塗装をしなくても品質が長持ちするのでこの点も経済的。
瓦屋根でも20年ほどすれば葺き替え工事(下地の交換)は必要です。しかし、
細かいメンテナンス工事は面倒
長期的な目線で費用は抑えたい
という方には、瓦屋根の導入をオススメします。
葺き替えと葺き直しは違う工事である
葺き直しに似た工事で、屋根の葺き替え工事があります。
名称も非常に似ているので良く間違われる方がいるのですが、実際は別の工事です。
一言でいえば屋根材を交換するかしないかという点が違います。
屋根葺き替え工事 | 屋根葺き直し工事 | |
---|---|---|
交換する | 屋根材 | 交換しない |
屋根修理の中でも高め | 工事費用 | 屋根修理の中では安め |
どの屋根材でも可能 | 工事の条件 | 基本的に瓦屋根のみ可能 |
瓦屋根の家は葺き替えも葺き直しもどちらも選べます。
- 屋根を軽量化したい
- 屋根を新しいものに替えたい
- 瓦屋根以外のデザインにしたい
という方はぜひ葺き替え工事についても調べてみてください。
瓦屋根の葺き直し工事の工程・流れ
ここでは実際に瓦屋根の葺き直し工事を行う際の工程、流れについて解説していきたいと思います。
解説するのは野地板補修を含めた瓦屋根全体を葺き直しする場合の流れです!
まずは瓦屋根の解体から始まります。瓦は重量も重く、枚数も多いためこの工程が意外と重労働。一つの建物に大体1000枚~2000枚の瓦が乗っかっているのですが、これを一つずつ割れないように重ね、降ろしていきます。
また、漆喰やコーキング処置されている場合はこれを除去して綺麗にしないといけません。
瓦の下には瓦を引っ掛けるための瓦桟、防水シート、土などが残っていますのでこれを綺麗に掃除し除去します。
屋根の上をまっさらな状態にしたら野地板を増し張りします。野地板が必要じゃない場合もありますが、基本的には新しい野地板を貼る方が強度も上がるのでオススメです。
野地板の上に防水シートを設置していきます。最近の防水シートは釘を打ち込んでも防水性能が落ちないものや、耐用年数が30年以上のものもあります。
少し値が張りますが、せっかく瓦屋根が高耐久なので防水シートにもこだわっておくと長い目で見た時にお得です。
防水シートの上に瓦を引っ掛けるための瓦桟を設置します。瓦桟は屋根の勾配の方向に対して垂直に交わるように設置する木材で「桟木」と言われたりもします。
この瓦桟には必ず水の通り道を作ってあげないといけません。雨漏りの可能性が高くなるためです。ですので瓦桟の一部を欠いて隙間を作って水が侵入した際にその隙間から流れるようにします。
瓦桟の設置が終わったら瓦を戻していきます。割れないように丁寧に施工を行っていきます。瓦は何千枚もあるのでとても根気のいる作業でもあります。
平場の瓦が積み終わったら最後に棟を積み直します。棟は屋根の山になっている部分(頂点)ですね。この箇所もピシッと真っすぐに施工するのは熟練した技術が必要です。この棟の積み方や漆喰の打ち方を見ただけでも腕が分かると言われています。まさに画竜点睛と言ったところです。
瓦屋根の葺き直し工事のメリット・デメリット
ここからは実際に瓦屋根の葺き直し工事を行う時のメリットやデメリットについて解説していきたいと思います。
瓦屋根の葺き直し工事のメリット!
①屋根材を新規購入しないので屋根修理の中でも工事費用が安め
葺き直し工事の最大のメリットともいえるのが、屋根材を購入する必要が無いので施工費用が抑えられる点です!
屋根材は一平米あたりの単価も高く、また屋根の面積が50平米、100平米となれば当然材料費だけで数十万円するものです。
この費用をごっそり節約できるわけですから、工事費用は割安。費用対効果が高い工事だと言えます。
②デザインが変わる心配がない
屋根修理の際に今までのデザインから変更したくないという方も多いです。
その場合に葺き直し工事であれば同じ屋根材をそのまま利用するので、建物の印象が変わることがなく周辺ともとても馴染みます。
屋根修理はしたいが見た目は変えたくないという方にもオススメです。
③廃棄物が最小限なので環境にも優しい
他の屋根修理工事と違って既存の屋根を解体する必要が無く、産業廃棄物があまり出ません。
つまり葺き直し工事はエコで環境にやさしいわけです!
また産業廃棄物はそれを処分するために費用が発生するので、この費用も抑えられるのは嬉しいです。
④雨漏り修理としても効果を発揮してくれる
葺き直し工事は雨漏り修理としても高い効果を発揮してくれるのでオススメです。
基本的に屋根が原因となる雨漏りは二次防水(防水シート)と下地の劣化が主な原因です。
葺き直し工事は屋根材は交換しませんが、防水シートも下地も交換できるので、屋根からの雨漏りを止める事ができるのです。
瓦屋根の葺き直し工事のデメリット…
①屋根材自体は古いまま
葺き直し工事は既存の瓦をそのまま再利用します。つまり良くも悪くも、瓦は古いままになるという事。
見た目を新しくしたい方や新品の屋根材を使って建物を長寿命にしたいという方にとっては、葺き直し工事はデメリットにもなると言えます。
②瓦が重いので耐震性能は低い
瓦屋根の特徴として、屋根材の重量が重い事が挙げられます。
屋根は建物の頭の部分になるわけですから、当然屋根材が重いと地震の影響を受けやすいです。
最近は従来の瓦よりも軽い防災瓦・軽量瓦なども販売されていますが、それでも金属屋根やシングル屋根と比べると断然重いです。
建物の耐震性能を上げたいという方は葺き直し工事は向いていないと言えるでしょう。
③瓦職人が少なく対応できる人が限られる
実は屋根職人の中でも瓦屋根の修理ができる方は限られています。
瓦工事ができる職人さんは年々減少しており、自然災害の被害に遭ったときなど急な瓦屋根修理が必要な際に職人が見つからない可能性も高いです。
またこのような理由もあって瓦屋根修理の金額自体も高くなりがちです。
瓦屋根の葺き直し工事費用を安くするために知っておきたい制度やコツ!
瓦の葺き直しを検討したいけどやっぱり高い…なんとか安く出来ないかな
とお考えの方の為に、ここからは瓦屋根の葺き直し工事費用を安くするために知っておきたい制度やコツについてまとめてみました!
瓦屋根の葺き直しには火災保険が利用できるかも
瓦屋根の葺き直し工事には火災保険が利用できる可能性があります。
火災保険は住宅総合保険と言い、建物が受けた被害を補償するための保険です。
端的に言うと、台風や強風、雹、落雷、雪などで瓦に被害を受けた場合は火災保険でその修理ができるのです!
うちの屋根は台風の影響で割れた
という方は実費で直してしまうのは損です。
まずは火災保険が利用できるのか確認してみて下さい。
瓦屋根の葺き直しには補助金や助成金が利用できるかも
住んでいる場所や自治体によっては瓦屋根の葺き直し工事に補助金や助成金が出る場合があります。
全額ではありませんが、工事金額の約10%~20%が自治体から戻ってくる場合が多いです。
- リフォーム補助・助成事業…主に市区町村で行われている制度で、対象地域内で行うリフォームで一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。補助費用は工事費用の10%~20%程度が多い。
- 耐震改修リフォーム工事補助事業…耐震改修工事と同時に建物のリフォーム工事を行う場合に、その一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。
詳細はこちらから ➡屋根修理・リフォームに使える補助金や助成金【まとめ】
全ての方が利用できるものではありませんが、もし利用できるならお得ですよね。
興味がある方は今住んでいる自治体の補助金や助成金の制度を一度調べてみる事をオススメします。
瓦屋根の葺き直しにはふるさと納税が利用できる
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは、2023年度に千葉県習志野市の承認を得てふるさと納税の対象事業者になりました!
そのため、総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーで瓦屋根の葺き直し工事を行うと、費用の一部がふるさと納税の対象になります。※条件あり
ふるさと納税したことがない方でも分かりやすくサポートしていますのでお気軽にご相談ください。。
ふるさと納税を利用した軒天リフォームに興味がある方はこちらで詳細をお調べください。
瓦屋根の葺き直し工事は一部修理ができる
瓦屋根は全面ではなく一部分だけ修理することが可能です。
一部修理であれば、屋根を全面工事するよりは割高にはなってしまいますが総工費を抑える事ができます。
一部修理では工事費を抑えることができますが、デメリットも潜んでいます。
- 雨漏りが止まらない場合がある(工事をやり直さないといけない)
- 工事していない部分の屋根が悪化・被害拡大することがある
- 費用が割高になる
- 屋根職人やリフォーム会社が引き受けたがらない
屋根の一部修理・部分補修についてはこちらで解説しているので、興味がある方は確認してみて下さい。
瓦屋根工事の検討の際は相見積もりを取る
リフォーム工事の多くは相場はありますが、定価はありません。つまり、同じ工事内容でも安い所高い所があります!
ですから、誰でもできる簡単な修理費用を安くするための方法として、相見積もりを取る事は非常に効果的です!
ためしにもう一社見積りを取ってみよう
というだけでも5万・10万の差が出る事はザラにあります!
まだ一社しか見積りを取っていない方は、ぜひ相見積もりを取ってみて下さい。
瓦屋根の葺き直し工事にはリフォームローンが利用できる
これは安くするための方法ではありませんが、
手元にすぐ支払うための工事費用が無い
と、どうしても費用をすぐ捻出できない場合はリフォームローンを利用するのも方法です。
リフォームローンを利用すれば手元資金0円でも軒天工事をすることができます。
また、ローンを借りる機関によっては保証人・担保が不要な所もあるのでオススメです。
今すぐ瓦屋根の工事をしないといけないという場合にはぜひ検討してみて下さい。
瓦屋根の葺き直し工事は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは経験豊富な職人とFPが在籍するリフォーム会社です。
ご相談や現地調査、見積もりは無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
またFPが在籍しているので、補助金や火災保険を利用したリフォームも対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりません。
ご興味がある方は、
補助金や火災保険を利用したリフォームを検討したい
と、担当までお伝えください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ