屋根瓦の修理費用はいくらが相場?
瓦がずれたらこの値段!
屋根瓦の修理費用の相場・目安!

屋根瓦の修理費用は屋根修理の中でも高額になりやすいです。
その理由としては、
- 瓦が重く、作業負担が大きいこと
- 屋根屋の中でも瓦を扱える職人が限られること
- 瓦を処分する際に産廃費が発生すること
などが挙げられます。
屋根瓦の部分修理の場合の費用の目安は大体5万円~10万円ほど。
屋根瓦の全体修理の場合の費用の目安は大体150万円~350万円ほどかかるでしょう。
具体的な屋根瓦の修理方法とその費用・相場
瓦の修理はその方法によって金額が全く異なります。
修理方法も一つではありませんので、劣化状況や環境にあわせて適切な工事を選んで行かなくてはいけません。
とはいえ、

なんだか金額にだいぶ差があるなぁ
と感じてしまいますよね。
というわけで、ここからは屋根瓦の修理方法別に、具体的な費用を説明していきます!
①瓦のずれの並べ直しの費用・相場

台風や強風、または地震によって、屋根瓦がずれてしまった時。
下地など他の箇所に影響がない場合は瓦の並べ直し作業を行います。
これは特殊な道具などは必要なく、屋根の上に登って瓦を綺麗に整理するというだけなので、瓦屋根の修理の中でも一番安価で短時間で終わります。
費用の内訳としては、職人の人件費と交通費、高所での作業費用などです。
項目 | 修理費用 |
---|---|
瓦の並べ直し | 5万円前後/戸 |
②瓦のコーキング補修の費用・相場

瓦自体がひび割れているという場合は、そのひび割れを修理するためにコーキングで補修する(塞ぐ)工事を行います。
屋根瓦の補修で使用するコーキング等の消耗品もさほど高くはありませんから、修理費用は安価です。
もし5枚以上の瓦の補修が必要であれば材料費が高くなるかもしれません。
項目 | 修理費用 |
---|---|
瓦のコーキング補修 | 5万円前後/箇所 |
③瓦の差し替え・交換の費用・相場

台風や強風、飛来物の衝突などの理由によって、
- 瓦が割れてしまった
- 瓦が飛んでいってしまった
という場合は新しい瓦に差し替える(交換する)工事を行います。
瓦は1枚数千円で準備して貰えるでしょう。
ネットでは1000円前後で購入できるので、自分で準備するのもありです。
作業自体は古い瓦を外し、新しく瓦を設置するだけなので、さほど高額ではありません。ただ、差し替えする枚数によっては金額も高くなります。
項目 | 修理費用 |
---|---|
瓦の差し替え・交換 | 5万円前後/箇所 |
④棟瓦の積み直し(取り直し)工事の費用・相場

屋根瓦の家の棟の部分(屋根の山になっているてっぺんの部分)には、棟瓦という専用の瓦を積みます。
- 棟瓦がズレている
- 棟瓦が崩れている
- 棟部分から雨漏りしている
このような場合には棟瓦の積み直し工事を行います。
一度棟を解体して土台を新しく形成し、また棟瓦を積み直す作業で、結構な手間のかかる工事です。
修理する棟の長さによって金額も高くなります。
項目 | 修理費用 |
---|---|
棟瓦の積み直し(取り直し)工事 | 15万円~35万円 |
棟の修理費用についてはこちらでも詳しく説明しています。
⑤漆喰の詰め直し(交換)の費用・相場

屋根瓦の家では棟の瓦の隙間部分に漆喰(しっくい)という粘土のような材料を塗布します。
この漆喰は15~20年ほどすると欠けたり崩れてしまうのですが、その場合は漆喰の詰め直し工事を行います。
既存の漆喰を綺麗に除去し、その後新しく漆喰を充填していく作業です。
棟の表と裏の両側の漆喰を詰め直す必要があるので、工数が掛かり、材料費もそこそこかかります。漆喰を詰め直す長さにより価格も上がります。
項目 | 修理費用 |
---|---|
漆喰の詰め直し(交換)工事 | 4,000円~6,000円/m |
⑥瓦の葺き直し工事の費用・相場

屋根瓦の家で、
- 下地や防水層が劣化している
- 雨漏りが発生している
- 屋根を軽くしたい
というような場合には、屋根の葺き直し工事を行います。
これは一度瓦を解体して下地を補強したり防水シートを交換して、また同じ瓦を並べ直す工事です。
戸建て住宅の屋根瓦は1500枚~3000枚ほど乗っていますので、かなりの手間がかかる事が想像いただけると思います。
項目 | 修理費用 |
---|---|
瓦の葺き直し工事 | 150万円~250万円/戸 |
⑦瓦の葺き替え工事の費用・相場

瓦の葺き直し工事とは違い、瓦を解体した後に別の屋根材を載せる工事もあります。
これを瓦の葺き替え工事と言います。
葺き替え工事のメリットは、
- 家を軽量化できるので耐震性能の向上が期待できる
- 屋根材を選べるのでデザイン、防音性能、断熱性能などをニーズによって付与できる
という点があります。
しかし、既存の瓦を廃棄してさらに新しい屋根材を購入する必要があるので、費用が高額なのがデメリット。
項目 | 修理費用 |
---|---|
瓦の葺き替え工事 | 200万円~350万円/戸 |
瓦修理に必要な足場費用・相場
ここまで挙げた工事費用には足場代を含んでいません。
足場とは高所で作業を行う際に設置を義務付けられている、作業を行うための床の事です。
このような鉄パイプで囲まれている家を見たことがあると思いますが、これが足場です。

足場は設置するのに10万円~25万円程度の費用がかかります。
屋根は平屋建ての家であっても地上から3mは離れているので、屋根瓦修理では足場はほぼ必須で必要です。
足場についてはこちらで詳しく解説しています。
瓦屋根の葺き替えの際に必要になる雨樋工事の費用・相場
瓦屋根の葺き替えを行うと、瓦屋根と新しい屋根材の厚みが変わります。
そのため今までの雨樋では屋根に落ちた雨が正しく雨樋に流れなくなる可能性があり、多くの場合は瓦の葺き替えと雨樋の交換工事を併せて行わなくてはいけません。
既存の雨樋が利用できる場合は、金具や角度の調整のみでも問題ありません。
数か月後に雨が降った時に初めて気づく、という事が無いように瓦屋根の修理の際は雨樋についても確認するようにしましょう。
項目 | 修理費用 |
---|---|
雨樋の全部交換工事 | 20万円~40万円/戸 |
屋根瓦は軽いスレートやアスファルトシングルに交換した方が良いのか?
先ほどの瓦の葺き替え工事のところで少し触れましたが、東日本大地震等の昨今の大地震の被害によって、住宅の屋根の耐震化は非常に注目を集めています。
屋根瓦は屋根材の中でも特に重いです。
そのため瓦をスレート屋根やアスファルトシングル屋根、金属屋根に替えたいという需要は年々高まっています。
リフォーム会社によっても見解は異なりますが、おうちのお悩みドロボーでは屋根瓦は他の屋根材に交換した方が良いと考えております。
日本は地震大国なので、どうしても他の国よりも地震のリスクが高いです。屋根瓦は地震リスクを上げる事に繋がります。
また、瓦の修理費用を見て分かる通り、屋根瓦修理は高額です。
今後発生するかもしれない大地震に備えて先に屋根を軽量化しておく事は、安全面でもコスト面でも非常に効果は高いといえるでしょう!
屋根瓦で雨漏りしている場合に行う工事について
屋根瓦で雨漏りしている場合に行う工事は、
- 棟瓦の積み直し工事
- 瓦の葺き直し工事
- 瓦の葺き替え工事
基本的にこの三つです。
これ以外の工事では雨漏りの根本的な解決に繋がらず、一時的に雨漏りが止まったとしてもいずれ再発するリスクが非常に高いです。
しかし、世の中にはこのリスクを話さずに、

うちは雨漏り修理、安くできますよ!
といって契約を迫るリフォーム会社もあります。
特に訪問営業の場合は不安を煽られ、その場で契約してしまい、後からトラブルになるケースが後を絶ちません。
詐欺まがいな業者もいますので、雨漏り修理は必ず信頼できるリフォーム会社に相談をしましょう。
屋根瓦に塗装工事は必要?

屋根修理に塗装を勧めてくる業者がいます。
しかし、そもそも塗装工事は修理ではありません。
塗装工事は屋根をコーティングして長持ちさせる、または美観を良くすることが主な目的で、修理のために行う工事ではありません。
ですから修理の際に塗装工事は選択しないようにしましょう。
また、杜撰な工事業者に塗装を依頼すると適切な塗装工程を踏まず、瓦内部の通気に必要な隙間を塞いでしまい、結果的に屋根がダメになってしまうという被害も発生しています。

他の工事より安いから塗装で!
と安易に考えてしまって屋根瓦に塗装を行うのは危険ですので、業者とよく相談して決めるようにしましょう。
屋根瓦の修理費用を安くするための方法やコツ!

屋根瓦の修理って思っていたより高いかも…
そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
※屋根瓦に限らず、リフォーム工事って高い気がしてしまいますよね
というわけでここからは、具体的に工事をお考えの皆様のために少しでも屋根瓦の修理費用を安くするためのポイントについて説明します!
相見積もりを取る
リフォーム工事の多くは相場はありますが、定価はありません。
つまり、同じ工事内容でも安い所高い所があります!
ですから、誰でもできる簡単な修理費用を安くするための方法として、相見積もりを取る事は非常に効果的です!
しかし気を付けなくてはいけないのが、安いと思っても必要な工事の項目が入っていないなんて場合もあります。手抜き工事という事ですね。
相見積もりを取る際は必ず「本当に必要な工事が含まれているか」を確認してください。
台風で瓦が飛んだら火災保険が利用できる!

台風で瓦が飛んでいった!!
台風の季節になるとこのような被害のご相談を良くいただきます。
台風や強風、その他の自然災害によって瓦屋根に被害を受けた場合。その大小に関わらず火災保険の補償対象になる可能性があります!
火災保険が適用されれば、足場代も含めて工事費用が給付されるので、自然災害による屋根瓦の工事の際は必ず火災保険が利用できるか確認を行いましょう。
参考ページ
補助金や助成金の対象になるか調べる
自治体によって、屋根瓦の家のリフォームには補助金が出る場合があります!
こちらは一例ではありますが、補助金が出るのであれば使わない手はないですよね。
「瓦が浮いている」という飛び込み営業に注意

瓦屋根が浮いていて危ないですよ。
突然家に来てこのような事を言う訪問営業マンが全国で確認されています。
屋根修理系の飛び込み業者のほとんどが違法で悪質な業者です!
絶対にその場で契約しないようにしましょう。
もしすでに契約してしまったという方はクーリングオフ制度などを利用してキャンセルすることも可能です。

高いお金を払わされてしまった…
という事にならないよう、しっかり対策をしておきましょう。
関東の屋根瓦修理はFP在籍のおうちのお悩みドロボーにご相談ください!

総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーはFPが在籍するリフォーム会社です。
そのため屋根瓦のリフォーム工事だけではなく、補助金制度の相談もまとめて対応することができます!
さらに、火災保険申請を含む屋根瓦修理も対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりませんので、お気軽にご相談ください。
»無料現地調査はこちら!«
»お気軽にご相談ください!«
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この記事を書いた人

FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ

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