\おうちのお悩みドロボーの雨漏り修理/
プロでも雨漏りの発生箇所・原因は100%特定できない
雨漏りの発生箇所や原因を特定することは非常に難しいです。というのも、水は物に染み込んだり、伝わっていく性質を持っています。
ですから雨が侵入した箇所と雨漏りを発見する箇所が必ずしも一致しません。
一階の壁に雨染みができた
という場合でも、屋根が原因だったことが多々あります。
また、雨の侵入箇所は複数あるが、発生箇所が一つしかないという場合もあります。この場合は一箇所を雨漏り修理をしても雨漏りが止まりません。
家を解体して雨の侵入経路を確認するわけにも行きませんから、プロも経験や消去法的に雨漏り箇所を推測する事になります。
つまり雨漏りはいくら経験のあるプロだったとしても100%一発で止められるというものでは無いのです。
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雨漏り原因箇所ランキングまとめ【10選】
とはいえ、建物の中には雨漏りの原因になりやすい箇所というのがいくつか存在しています。ここからは雨漏りの原因箇所ランキングを10個まとめたのでご紹介していきます。
1.屋根
やはり雨漏りの原因箇所で一番多いのは、屋根部分です。屋根は常に太陽の光を浴びている状態である家が多く、家の中で紫外線を一番受ける箇所。
つまり、建物の中で一番経年劣化しやすいのが屋根という事です。屋根が劣化するとその下にある防水シートも劣化します。
すると雨が降った際に雨を外に排出する機能が働かなくなって、結果的に雨漏りに繋がります。
屋根の劣化症状 | 屋根材の割れ・浮き・反り・苔や藻の繁殖 |
屋根の雨漏りの修理方法 | ・屋根のカバー工法 ・屋根の葺き替え ・瓦屋根の葺き直し ・防水工事(陸屋根) |
屋根の雨漏りの修理費用目安 | 50万円~200万円 |
2.防水シート
屋根材に大きな劣化が見られないのに雨漏りをしているケースは、屋根の下の防水シートが寿命を迎えてしまっている場合が多いです。
皆さんよく誤解されるのですが、屋根材だけでは雨を100%遮断する事はできません。屋根の中に入った水を防水シートで遮断する事で、雨漏りを防いでいるのです。
たとえば和瓦は非常に耐用年数が長く50年以上持つと言われているのですが、それに対して防水シートの耐用年数は15年~25年程度。
そのため、表面の屋根材は綺麗なのに防水シートがダメになってしまい、雨漏りしてしまうという場合があります。
防水シートの劣化症状 | 防水シートの破れ(外からは見えない) |
防水シートが原因の雨漏りの修理方法 | ・屋根のカバー工法 ・屋根の葺き替え ・瓦屋根の葺き直し |
防水シートが原因の雨漏りの修理費用目安 | 50万円~200万円 |
3.棟瓦や棟板金
屋根の山になっている部分を棟と呼びます。この棟の部分は屋根材と屋根材の隙間になってしまうため、専用の部材を取り付けて家の中に雨風が侵入しないようにします。
瓦屋根であれば棟瓦、その他の屋根なら棟板金という部材です。棟の部材が劣化したり自然災害等で破損してしまうと、そこから雨が侵入し雨漏りに繋がります。
棟瓦の劣化症状 | 棟のズレ・漆喰や土台の土の流出・鉄線の破断 |
棟板金の劣化症状 | 棟板金の浮き・剥がれ・釘抜け・錆(サビ) |
棟が原因の雨漏りの修理方法 | ・棟板金の交換 ・棟瓦の積み直し |
棟が原因の雨漏りの修理費用目安 | 20万円~50万円 |
4.ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーの防水切れによる雨漏りも多いです。ベランダやバルコニーは外壁や屋根と比べて雨風や紫外線は当たりにくいですが、人が出入りすることが多くその分劣化が早い箇所です。
ベランダの防水は5年~8年ごとにトップコートの塗り替えをすることが推奨されているのですが、これを知らない方が多く、結果的に雨漏りに繋がる場合があります。
また、手摺り部分の金属(笠木)のめくれや劣化が原因で、手摺りから雨が侵入してしまうケースもあります。
ベランダやバルコニーの劣化症状 | 防水のひび割れ・剥がれ・笠木の歪み・剥がれ・コーキング切れ |
ベランダやバルコニーが原因の雨漏りの修理方法 | ・トップコート塗布 ・防水工事 ・笠木交換 ・コーキング打ち替え |
ベランダやバルコニーが原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~25万円 |
5.天窓・サッシ周り
天窓やサッシ周り(外壁との取り合い部分)には雨風が侵入しないようにコーキングが設置されていることが多いのですが、このコーキングが劣化して雨漏りに繋がる事も多いです。
特に天窓は屋根面についている関係で紫外線や雨風を多く浴びていて、劣化も早いです。地面に垂直に設置されたサッシとは違って雨をほぼ全て受けてしまいますし、庇など遮るものもありません。
雨漏りのリスクが非常に高い箇所なのです。
天窓やサッシ周りの劣化症状 | コーキング切れ・サッシの歪み |
天窓やサッシ周りが原因の雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え ・サッシ交換 ・防水シート交換 |
天窓やサッシ周りが原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~35万円 |
6.外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)
屋根と外壁が交わっている取り合いの部分も雨漏りのリスクが高い箇所です。この接合部分は通常、雨押え板金という金物が設置されています。
しかし劣化や自然災害等によって、雨押えが外れたり隙間が空いてしまったり、コーキングが切れてしまったりするとそこから雨が侵入して雨漏りに繋がります。
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)の劣化症状 | 雨押えの浮き・雨押えの歪み・コーキング切れ・取り合い周辺の外壁の割れ |
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)が原因の雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え ・雨押え板金の交換 |
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)が原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~20万円 |
7.外壁
外壁その物が劣化してしまい雨が侵入して雨漏りに繋がる事も多いです。屋根に次いで、外壁は建物の中でも雨風や紫外線を多く浴びる箇所です。
そのため劣化も早く、自然災害の影響を受ける事も多いです。外壁の劣化を放置しているとやはりその下の防水シートが劣化し、結果的に雨漏りに繋がります。
外壁は面積も広いので、手遅れになると修理費用がとんでもなく高額になるため注意が必要です。
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)の劣化症状 | 外壁のひび割れ・反り・膨れ・欠け・藻やコケの繁殖 |
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)が原因の雨漏りの修理方法 | ・クラック補修 ・外壁張り替え ・外壁カバー工法 |
外壁と屋根の取り合い(雨押え板金)が原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~250万円 |
8.外壁の目地(コーキング)
最近の戸建て住宅は、外壁にサイディングという外壁材を使用するのが一般的です。外壁サイディング同士の間には目地(コーキング)が充填されています。
この目地部分は外壁材よりも劣化が早く、また台風や地震などの自然災害によって破断してしまうことも多いです。この劣化を放置すると、徐々に外壁内部に水が侵入してしまい、最終的には雨漏りに繋がります。
外壁の目地(コーキング)の劣化症状 | 目地の破断・ひび割れ・剥がれ(隙間) |
外壁の目地(コーキング)が原因の雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え ・コーキング増し打ち |
外壁の目地(コーキング)が原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~40万円 |
9.破風板や鼻隠し
屋根の先端部分に地面に垂直に設置する板を破風板・鼻隠しと言います。この部分には木材の板が使用されることが多く、経年や強風などの自然災害によって劣化しやすい箇所です。
劣化を放置してしまうと横から吹く雨がそのまま屋根内部に侵入してしまうので、雨漏りとなります。また破風板や鼻隠しに劣化があると、野生動物が出入りする可能性もあり注意が必要です。
破風板や鼻隠しの劣化症状 | 破風板や鼻隠しの穴あき(すき間)・腐食・剥がれ・表面の塗装の剥がれ |
破風板や鼻隠しが原因の雨漏りの修理方法 | ・塗装工事 ・板金巻き ・破風板や鼻隠しの交換 ・雨樋の交換 |
破風板や鼻隠しが原因の雨漏りの修理費用目安 | 3万円~40万円 |
10.増改築を行った接合部分
上記の箇所に関わらず、増改築を行った箇所の既存住宅との接合部は雨漏りの原因になりやすいです。
新築時に施工した大工さんとは別の大工さんが施工することも多く、
- 建物の構造を良く理解しないまま増改築を行う
- 適切な雨仕舞をせず、ただ増改築を行う(施工不良)
というようなトラブルが発生しやすいです。
増改築を検討する際は業者選びに注意してください。
増改築部分の劣化症状や直し方 | 増改築は依頼する業者によって方法が全く異なります。 そのため、劣化症状や直し方はケースバイケース。 |
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雨漏りの発生箇所・原因の見つけ方
自分の家がどこから雨漏りしているか分からない
このようなとき、どの業者に雨漏り修理を依頼すればいいのか分かりませんよね。屋根職人なのか外壁職人なのか防水職人なのか…
という事でここからは、雨漏りの発生箇所や原因を見つけるための方法や考え方についてご紹介します!
大原則!雨は下から上には流れない【水の特性を知る】
まず雨漏りの大原則として雨は下から上に流れないという点を抑えておきましょう。
水は重力に従って落ちていくため、二階の天井で雨漏りしている原因がその雨漏りの発生箇所よりも下であることは基本的に考えにくいです。
雨漏りの原因は、発生箇所よりも上に位置する場所にあるはずなので、その部分を念入りに確認してください。
しかし、雨は横方向に移動する可能性があります。
たとえば南側のリビングで雨漏りしていても、その原因が東側の屋根だったり、西側の外壁だったりという事は往々にしてあるのです。
このような水の特性を理解して、原則に従って原因箇所を特定していくのはプロも同じです。覚えておくと役立つでしょう。
散水調査(雨漏り調査)をしてみる
雨漏り調査を行って雨漏りの原因を特定するのも非常に有効です。その中でも特に、雨漏りを実際に再現して原因箇所を特定する散水調査が一番オススメ。
時間と手間はかかりますが、特殊な器具が必要無いため比較的安価で出来ます。
いずれの雨漏り調査もコストが発生しますが、仮に原因が特定できずに工事を行ってしまうと、結果的に雨漏りを繰り返してしまい、工事費用が無駄になってしまいます。
そういったリスクを減らすためにも、雨漏り調査・散水調査を行う事も視野に入れておきましょう。
雨漏り修理業者に雨漏り調査を依頼する
一般の方では分からなくても、プロが見れば大体の原因箇所が特定できるというケースも多いです。ですから、プロに現地調査をお願いして原因を特定してもらうのもオススメです。
この時注意しなくてはいけないのが、プロの中でも屋根・防水(塗装)・外壁・板金など、業者によって専門分野が分かれています。そのためどれにも対応できる包括的な知識がある業者に依頼をしないといけません。
屋根屋、防水屋(塗装屋)、板金屋の専門の職人に依頼してしまうと、実際の雨漏りの原因となる箇所と違う部分を修理してしまう事があります。
修理を依頼したが、雨漏りが再発した
というトラブルに繋がる場合があるので注意が必要です。
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雨漏りではなく結露の可能性も考えられる
天井から突然水滴が…
このような場合に真っ先によぎるのは雨漏りですが、実は雨漏りではなく結露という可能性も考えられます。結露とは簡単に説明すると、家の中の温度と外の温度の差が大きい時に発生し、空気中の水分が液体になってしまう現象です。
天井裏やサッシ周りなどで良く発生します。結露が発生する際は当然雨漏り修理は必要なく、結露の予防には断熱改修工事や空気を入れ替える設備の設置が適切です。
- 屋根の断熱化
- 外壁の断熱化
- 二重窓の設置
- 換気棟の設置
- 換気扇や換気口の設置
雨漏りなのか結露なのかの判断も100%断定できるものでは無いので、何人かの専門家に現地調査をお願いして、アドバイスを聞いてみる事をオススメします。
雨漏りに屋根外壁塗装工事は御法度!
塗装をしたら雨漏りが止まった
という話を聞くことがありますが、これは間違った情報です。屋根外壁塗装は雨漏り修理ではありません。
そもそも塗装というのは屋根や外壁等をコーティングして、素材が長持ちするために行う工事です。そのため塗装自体に防水性能は無く、一時的に雨漏りが止まっても3~5年後に再発する事がほとんど。
しかし、塗装業者の中にはどうしても契約にしたいために
塗装をすれば雨漏り止まりますよ!
と、間違った説明をしてくる悪徳業者も居ます。
非常に悪質なので絶対に契約しないようにしてください。
雨漏り修理に塗装工事は厳禁です!
雨漏り修理には火災保険が利用できるかもしれない
火災保険に加入している方は、火災保険で雨漏り修理ができる可能性があります!火災保険は住宅総合保険と言って、自然災害などの突発的な被害によって起こった損害を補償してくれる損害保険です。
そのため、台風・竜巻・落雷・雹・大雪などが原因で雨漏りが発生した場合は、火災保険を利用してリフォームが可能です。利用できるかどうか、一度確認して見る事をオススメします。
雨漏り修理には補助金や助成金が利用できるかもしれない
自治体によっては、雨漏り修理の際に補助金が出る場合があります!
- 住宅リフォーム補助金…自治体内で行う住宅のリフォーム工事の費用を一部補助して貰える制度
- 耐震改修工事補助事業…屋根の軽量化(瓦からスレートへの葺き替えなど)に必要な費用の一部を補助して貰える制度
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業…既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームの費用の一部を補助して貰える制度
➡地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(外部リンク)
※こちらで各自治体で利用できる補助金を検索可能です!
これらは一例ですが、金額にして大体10万円~30万円ほど出る場合が多いようです!補助があるなら利用しない手はないですよね。
ぜひお住いの自治体の制度を一度確認してみましょう。
関東の雨漏り修理は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーはFPが在籍するリフォーム会社です。
そのため雨漏り修理工事だけではなく、補助金制度の相談もまとめて対応することができます!
さらに、火災保険申請を含む雨漏り修理も対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりませんので、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ