カバー工法のメリットとデメリット、両方とも知りたい
真剣に屋根修理を検討すると、メリットだけではなくデメリットもしっかり知っておきたくなりますよね。
当然、屋根工事で最近よく利用される屋根カバー工法にもメリットデメリットはあります!
という訳で今回は屋根カバー工法のメリットとデメリットをしっかり解説していきます。
もし今、屋根カバー工法・重ね葺き工事を検討されている方はぜひ総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーで無料現地調査をご相談ください。
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屋根カバー工法を選ぶメリットについて
では最初にまず屋根カバー工法を選ぶメリットについて解説していきたいと思います。
屋根カバー工法のメリットは全部で4つあります。
メリット1 屋根の葺き替えよりも費用が安い
まず屋根のカバー工法の最大の特徴が、屋根材の解体工事が必要がないことです。
通常屋根の葺き替え工事を行う場合は、古い屋根を解体してその解体した後の大量の屋根材を廃棄しなくてはいけません。
これには1~2日間かかるのでその分人件費も増えますし、廃材費用も掛かります。
しかしカバー工法はこの工程が必要無いため、葺き替え工事よりも工事費用が安くなるのです!
費用の差で言えば約20万円~40万円ほど安くなるので、少しでも工事費用を節約したいという方にはオススメです。
カバー工法の工事費用目安 | 葺き替えの工事費用目安 | |
スレート→金属屋根にする場合 | 約60万~100万円 | 約80万~140万円 |
スレート→アスファルトシングル屋根にする場合 | 約55万~80万円 | 約75万~120万円 |
メリット2 屋根の葺き替えよりも工期が短い
カバー工法には解体工程がない事から、その分工事期間が短くなることもご理解いただけると思います。
面積にもよりますが、屋根葺き替え工事は約10日~15日間の工期が必要です。
これに対してカバー工法であれば約7日~12日間程度で工事が完了するでしょう。
ご近所にも迷惑を掛けるし、工期は短い方が良い
という方も多いですから、そういった方はカバー工法がオススメです。
カバー工法に必要な工事期間 | 葺き替えに必要な工事期間 |
約7日~12日間 | 約10日~15日間 |
屋根カバー工法の具体的な工程や手順に関してはこちらで解説しているので、気になる方は確認してみて下さい。
メリット3 屋根の葺き替えと比べて屋根材の性能・耐用年数などが落ちない
屋根カバー工法は新品の屋根材や防水シートを使用して工事を行います。
つまり、屋根材やその他部材の性能は葺き替えと同じものを使用しますので、性能や耐用年数が落ちるという事はありません。
工事費用が安いのに性能は同じ。つまりカバー工法は費用対効果が非常に高い屋根工事方法なんです。
ちなみにカバー工法で良く利用される屋根材の耐用年数はこちらです。
使用する屋根材 | 耐用年数 |
ガルバリウム鋼板 | 約20年~30年以上 |
アスファルトシングル | 約20年~25年 |
軽量防災瓦 | 約30年~50年以上 |
メリット4 雨漏り修理にも効果がある
屋根カバー工法は雨漏りにも効果があります。
そもそも屋根カバー工法とは、古い屋根の上にもう一層新しい屋根を作るという工事なので、下の屋根が雨漏りしていても、上の屋根さえしっかり施工されていれば雨漏りが止まります。
ただし、雨漏りが酷く進行しており下地がぐしゃぐしゃになっているようなケースでは、耐久性の観点からカバー工法自体が選択できない可能性がありますので注意が必要です。
屋根カバー工法のデメリット
カバー工法って、良い事ばっかりだ
と感じる方も多いと思いますが、ちょっと待ってくださいね。
ここからは冷静に屋根カバー工法のデメリットについてもしっかり勉強していきましょう。
屋根カバー工法のデメリットは大きく分けると2つあります。
デメリット1 屋根が重くなるので耐震性が不安な方には不向き
屋根カバー工法は屋根を二重にする工事なので、単純に今までよりも屋根が重くなります。
どれだけ軽い屋根材でも7kg/㎡ほどはあるので、たとえば50㎡の屋根だったとしても350kgもの重さが新たに加わる事になるわけです。
もしカバー工法を行う建物が新耐震基準に則って建てられた耐震性能の高い建物であれば全く問題は無いのですが、仮に旧耐震基準によって建てられた建物(1981年5月以前)は、更に耐震性能が下がってしまうので正直オススメ出来ません。
もし旧耐震基準で建てられている建物の屋根工事や、耐震性能は少しでも下げたくないという方は、屋根カバー工法ではなく葺き替え工事を選ぶことを推奨します。
デメリット2 既設の屋根材や新しい屋根材に制限がある
カバー工法を選ぶためには屋根材の条件があります。
これは古い屋根材も新しい屋根材もです。それぞれ条件を満たした場合にのみカバー工法が可能です。
古い屋根材 | 新しい屋根材 | |
カバー工法NG… | 瓦材 | 瓦材(一部防災瓦を除く) スレート材 |
カバー工法OK! | スレート材 金属材(ガルバリウムやトタンなど) | 金属材(ガルバリウムやトタンなど) アスファルトシングル材 |
この表を見ると、瓦屋根の家はカバー工法と非常に相性が悪い事が分かりますね。
もしカバー工ができなかったとしても葺き替え工事は可能なので、そちらも調べてみて下さい。
屋根カバー工法と葺き替え工事はどちらがおすすめ?
結局、屋根カバー工法は葺き替え工事と比べておすすめなの?
結論当サイトでは、屋根カバー工法を選択できる場合は屋根カバー工法がオススメであると考えています。
これは葺き替え工事よりもカバー工法が優れているという話では無く、カバー工法の方が金額に対する性能の高さ。
つまり、費用対効果が高いという事が期待できるためです。
とはいえ、
- 屋根を二重にして重くなるのは不安
- 屋根の下地の状態を確認したい
という方もいらっしゃるかもしれません。
何度も言いますが、どちらが絶対に良いという事はありませんので、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、最終的には皆様の判断でどういった工事をするか決めてみて下さい。
屋根カバー工法に使える屋根材・使えない屋根材について
屋根カバー工法に使える屋根材と使えない屋根材について少し触れてみます。
冒頭から何度も説明しているようにカバー工法は屋根を二重にする工事なので、重い屋根はカバー工法に利用できません。
屋根材の重さは材料によってある程度決まっていて、カバー工法に利用できる屋根材の重さは6kg~15kg/平米程度です。
屋根材の種類 | 屋根材の重さ | カバー工法での利用 |
---|---|---|
金属屋根(ガルバリウム鋼板やトタン) | 約6kg~8kg/平米 | 〇 |
アスファルトシングル屋根 | 約9kg~12kg/平米 | 〇 |
スレート屋根 | 約20kg/平米 | × |
軽量瓦・防災瓦 | 約20kg~30kg/平米 | △ ※一部カバー工法対応瓦あり |
和瓦・陶器瓦 | 約45kg~60kg/平米 | × |
この中でカバー工法に適しているのは金属屋根とアスファルトシングル屋根です。
それ以外はまず重さの観点からカバー工法に適しているとは言えません。
選べる屋根材によって価格もデザインも耐用年数も保証期間も全く異なります。
カバー工法を選ぶという事はそういった制限が発生するという事なのです。カバー工法を検討する際はこの部分も含めて検討してみて下さい。
屋根カバー工法には火災保険が利用できるのか?
屋根カバー工法に火災保険が利用できるって本当?
たしかに、屋根工事の中には火災保険を利用して行う事ができる場合があります。
しかし、屋根カバー工法は火災保険の対象にならない可能性が高いです。
火災保険は自然災害等によって突発的な被害を受けた場合に、その被害を受ける前の状態に戻すための費用を保証するという損害保険の一種です。
ですから新しい屋根を設置して屋根を二重にする工事であるカバー工法は、火災保険の対象とならない可能性が高いです。
ただ、屋根に自然災害等の被害を受けた場合は屋根の葺き替え工事の費用が全額補償される可能性があります。
この辺りはこちらで詳しく解説していますので、
うちは自然災害で屋根が壊れた!
という方はぜひ参考にしてください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ