屋根のリフォームを検討しているが、葺き替えとカバー工法どちらがオススメなんだろう
という方の為に、今回は屋根の葺き替え工事とカバー工法の費用や違いについて比較していきたいと思います。
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)の違いは?
まずそもそも屋根の葺き替え工事とカバー工法はどういった工事なのでしょうか?
最初に工事内容を簡単に解説します。
- 屋根葺き替え工事…古い屋根を撤去し、新しく防水シートと屋根材を設置する工事。
- 屋根カバー工法(重ね葺き工事)…古い屋根の上からそのまま防水シートや新しい屋根材を設置する工事。
屋根の葺き替えとカバー工法はどちらが良いと断じることはできません。
どちらが優れているという事は無く、特徴が異なります。
葺き替え工事とカバー工法、二つの工事の違いは大きく分けて3つあります。
- 工事費用の違い
- 工事期間・工程の違い
- 工事をするための条件の違い
この特徴を理解し、工事をしたい方の状況や屋根の状態に応じてどちらがより合っているのかを判断することが正しいです。
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)の費用を比較
屋根の葺き替え工事とカバー工法は工事にかかる費用が違います。
屋根葺き替え工事に必要な既存の屋根の解体・撤去作業をカバー工法では行わなくていいので、屋根のカバー工法では「人件費」「廃材処分費」の二つを抑える事ができます。
ですから、屋根カバー工法の方が安く工事ができるのです。
・古い屋根の解体撤去に必要な「人件費」「廃材処分費」がかかるため、工事費用が高い ・屋根葺き替え工事の工事費用は約120万~185万円程度※30坪の二階建てを想定 |
屋根修理はやはり工事費用が高額ですから、
出来るだけリフォーム費用を抑えたい
という方は屋根のカバー工法の方が合っているかもしれません。
屋根の葺き替え工事の費用はいくら?【見積もり明細】
屋根の葺き替え工事に必要な費用は約120万~185万円程度です。※延べ床面積30坪程度を想定
屋根葺き替え工事の見積もり明細をご紹介します。
屋根の葺き替え工事の費用内訳[詳細はクリック]
項目 | 費用 |
---|---|
足場仮設費用 | 約15万~25万円 |
既存屋根解体撤去・廃棄 | 約20万~30万円 |
野地板増張り | 約15万~25万円 |
防水シート設置 | 約5万~15万円 |
新規屋根材設置 | 約35万~60万円 |
新規板金加工設置 | 約15万~25万円 |
諸経費 | 約5万~10万円 |
消費税 | 10% |
屋根の葺き替え工事の費用や見積もり明細についてはこちらで詳しく解説しています。
屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用はいくら?【見積もり明細】
屋根のカバー工法(重ね葺き)に必要な費用は約90万~150万円程度です。
屋根カバー工法の見積もり明細をご紹介します。
屋根のカバー工法(重ね葺き)の費用内訳[詳細はクリック]
項目 | 費用 |
---|---|
足場仮設費用 | 約15万~25万円 |
防水シート設置 | 約5万~15万円 |
新規屋根材設置 | 約35万~60万円 |
新規板金加工設置 | 約15万~25万円 |
産業廃棄物運搬処分費 | 約5万~10万円 |
諸経費 | 約5万~10万円 |
消費税 | 10% |
葺き替え工事と比較してカバー工法の方が項目が少なく、費用が安い事が確認できますね。
屋根カバー工法の費用についてはこちらで詳しく説明しています。
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)の工程・手順を比較
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は当然工事の工程・手順が異なります。
- 既存屋根の解体・撤去…約1日~2日
- 野地板の増張り…約1日~2日
- 新規防水シート貼り…約1日~2日
- 新規屋根材の設置…約3日~5日
- 新規役物板金の設置…約2日~3日
- 足場の仮設撤去…約2日
- 作業後の清掃・点検…約1日
屋根カバー工法の方が工程が少なく、工事に必要な期間も短くなっている事が分かりますね。
また工事の期間も異なっており、屋根の大きさや形状、その時に現場に入れる職人の数(人工)によっても変動しますが、屋根の葺き替え工事であれば約12~20日前後。屋根カバー工法であれば約10日~15日前後が平均的です。
なるべく工事を早く終わらせたい。
近所の目も気になるし…
という方はカバー工事を選択するのが合っているかもしれません。
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)の条件を比較
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は工事の条件に違いがあります。
この違いは大きく分けると2つに分けられます。
- 屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は工事ができる条件が違う
- 屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は工事に利用できる屋根材が違う
屋根工事ができる条件の違い
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は工事ができる条件に違いがあります。
屋根の葺き替え工事は基本的にどんな家でも選択可能です。制限がありません。
これに対して屋根のカバー工法は屋根の上に屋根を被せるという工法なので、安全に屋根工事ができるようにいくつかの条件を満たした建物のみ選択可能です。
・どのような建物でも選択可能で、条件が無い。 |
つまりカバー工法は選択しくても選択できない場合があり、その場合は葺き替え工事を選ぶしかないという事です。
屋根工事に利用できる屋根材の違い
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)は工事に利用できる屋根材にも違いがあります。
屋根葺き替え工事は基本的にどのような屋根材でも使用可能で制限がありません。
これに対してカバー工法は屋根の上に重ねても問題がない軽い屋根材を使用することが条件です。そのため、カバー工法には利用できない屋根材があります。
・どのような屋根材でも選択可能で、制限が無い。 |
特に日本で人気の屋根材、スレートや瓦(一部除く)はカバー工法で使用することができません。
スレートや瓦屋根材を使用したいという方は葺き替え工事を選びましょう。
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)のメリットとデメリットについて
葺き替え工事とカバー工事、それぞれのメリットデメリットを知りたい
という方も多いはずなので、ここからは2のメリットとデメリットを並べてみます。
屋根葺き替え工事 | 屋根カバー工法(重ね葺き) | |
メリット | ①どのような家でも施工可能 ②屋根が重くならないので耐震性能が変わらない | ①工事金額が比較的安い ②工事の期間が短い |
デメリット | ①工事金額が高い | ①工事を行うための条件がいくつかあるので選択できない事がある ②雨漏りが発生した際に発生箇所を特定するのが難しくなる |
屋根の葺き替え工事とカバー工法(重ね葺き)オススメは?
当サイトでは屋根のカバー工法が選択できるのならカバー工法の方がオススメだと考えています。
というのも、屋根の葺き替え工事もカバー工法もどちらも屋根自体の耐用年数は変わりませんし、どちらも雨漏り修理に対しては効果が高いためです。
つまりカバー工法は安いから質の悪い工事という訳ではないのです。
しかし、
- 雨漏りの被害があり、下地の状態が悪い
- 地震や自然災害に対する防災性を気にしている
このような場合は葺き替え工事の方が適当であると言えます。
どちらの方が絶対に良いという事はありません。
もし屋根修理を検討している方は、正しくメリットとデメリットを理解してより自分に合った工事を選んでみて下さい。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ