延床面積30坪の一戸建ての屋根葺き替え工事の費用相場
延べ床面積が30坪(約99㎡)の一戸建ての屋根葺き替え工事の費用は約120万~185万円ほどです。
かなり幅がありますが、これは屋根材のグレードや既存の屋根材が何かによって大きく変動する為です。
スレートやアスファルトシングル材は安く工事が可能ですが、瓦屋根・軽量瓦は高額です。
30坪で200万円を超える屋根修理を提案されたら割高と言える
屋根の葺き替え工事は高い
とはいっても、もし延べ床面積30坪の建物で200万円を超える工事金額が提示された場合は少々割高だと言えます。
30坪の建物であれば屋根面積が小さい事はもちろん、作業人数も少なくて済むはずなので人件費や材料費が比較的安く済みます。
それらの相場はだいたい決まっているので、それでも200万円を超えるという場合は単純に利益が取られ過ぎている可能性大です。
注意して見積内容を確認してみて下さい。
延床面積30坪の建物の屋根面積の計算方法
屋根の葺き替えの費用は「屋根面積」×「各単価」が基本です。
当たり前の話ですが、屋根の面積が大きければその分工事費用が高くなります。
屋根の面積の求め方はいくつかありますが、今回は図面から拾える場合の計算方法を解説します。
また、今回は延べ床面積が30坪の建物で、一階と二階部分の床面積が変わらない一番シンプルな形状を想定してみます。
今回想定する延べ床面積30坪の建物の条件や画像はこちら[クリック]
建物の縦横の寸法 | 9m×5.5m |
軒の出寸法 | 450cm |
屋根の形状 | 寄棟屋根(下屋根なし) |
屋根の勾配 | 4寸 |
棟の長さ | 21.9m |
軒先長さ | 32.6m |
屋根面積の計算手順【5ステップ】
上記の条件の30坪の建物は、家の縦横の長さがだいたい9m×5.5m(49.5㎡)となります。
建物の縦横の寸法は平面図に記載があるはずです。手元に図面がある方は自身の家の寸法を確認してみて下さい。
次に軒の出の長さを確認します。軒の出とは家の外壁から飛び出している部分(屋根)です。
軒の出の長さは立面図に記載がある場合がありますが、ない場合は実際に軒を見上げてみて大体どれくらい外壁から出ているか確認します。450cmや600cmの建物が多いです。
建物の寸法と軒の出の寸法が取れたらそれを足して、その後掛けます。軒の出は今回一般的な45cmとしますね。
9m×5.5mの両端に軒の出の45cmが加わるので、「9m+0.45m+0.45m=9.9m」「5.5m+0.45m+0.45m=6.4m」と屋根の縦横の寸法が求められました。これを掛けると平面面積63.36㎡という数字が求められます。
これで終わりではありません。屋根面積を求める際に忘れてはいけないのが、勾配がある事です。
屋根は平面では無いので、傾斜している分、表面積が大きくなります。
その表面積をどう求めるかというと、先ほどの平面面積に勾配係数を掛ける事で求めます。
※勾配係数について解説すると話が脱線するので割愛します。
屋根の立面図を確認してください。そこに上記画像のような屋根の角度を表す表記がされているはずです。
横10に対して縦4であれば、その屋根は4寸勾配の屋根です。
横10に対して縦5であれば、その屋根は5寸勾配の屋根となります。
各勾配に対して掛ける勾配係数は下記の表を参考にしてください。[詳細はクリック]
分数 | 尺貫法 | 勾配係数 |
---|---|---|
0.5/10 | 0.5寸 | 1.001 |
1.0/10 | 1寸 | 1.005 |
1.5/10 | 1.5寸 | 1.011 |
2.0/10 | 2寸 | 1.020 |
2.5/10 | 2.5寸 | 1.031 |
3.0/10 | 3寸 | 1.044 |
3.5/10 | 3.5寸 | 1.050 |
4.0/10 | 4寸 | 1.077 |
4.5/10 | 4.5寸 | 1.097 |
5.0/10 | 5寸 | 1.118 |
5.5/10 | 5.5寸 | 1.141 |
6.0/10 | 6寸 | 1.166 |
6.5/10 | 6.5寸 | 1.193 |
7.0/10 | 7寸 | 1.221 |
7.5/10 | 7.5寸 | 1.250 |
8.0/10 | 8寸 | 1.281 |
8.5/10 | 8.5寸 | 1.312 |
9.0/10 | 9寸 | 1.345 |
さて、では今回は4寸の勾配がある屋根だった想定しています。ですから勾配係数は1.077となり、先ほどの63.36㎡に1.077を掛けます。
すると68.24㎡という数字が求められます。これが屋根面積です。
延べ床面積と建築面積の違いについて
上記で紹介した面積は延べ床面積であり、リフォーム業界にはこれ以外に建築面積という言葉もあります。
延べ床面積とは、建物の床面積の合計です。
建築面積は建物を上から見た時の面積になります(敷地に対して建物がどれくらいの割合で建っているのか確認する場合などに使います。)
もし建築面積30坪の建物の屋根葺き替え工事を検討している方は、これから紹介する工事費用よりも高い修理費用が発生しますのでご注意ください。
自身の建物の大きさに合わせて各項目の数字を変更してみて頂けると、より近い工事金額が確認できます。
下屋根がある場合は屋根面積が変わる
今回は屋根が二階の上だけについている非常にシンプルな構造の屋根を想定しています。そのため計算方法も非常に単純です。
しかし実際には下屋根(一階の屋根)がある場合や屋根の形状が複雑である場合など、面積の求め方が変わり屋根面積が大きくなる場合がありますので覚えておきましょう。
三階建ての場合は屋根面積が変わる
延べ床面積30坪で3階建ての建物は、延べ床面積30坪で2階建ての建物よりも縦長になるので屋根の面積は小さくなるはずです。これも覚えておいてください。
屋根面積は小さいですが、三階建ては二階建てよりも足場の費用は高くなります。よって大きな工事費の減額にはならないでしょう。
延床面積30坪の建物の葺き替え工事見積明細書
ではここからは先ほどの屋根面積を元に、実際の工事見積明細を確認していきましょう。
屋根修理金額を求める際に使う単価は「どの屋根材をどの屋根材に変えるか」によって変動しますので、屋根材ごとに見積明細を作成しました!
あれ?もらった見積もりと比較すると、うちの方がやけに高い気がする
という場合は、相場よりも高い金額で見積もりされている可能性があります。
もし関東エリアにお住いでしたら一度総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーまで無料現地調査のご相談をしてみて下さい。
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瓦からスレートに葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根の瓦をスレート材に葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
瓦の解体撤去費用 | 68.24㎡ | 2,000円 | 136,480円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規スレート設置 | 68.24㎡ | 4,000円 | 272,960円 |
新規棟板金加工設置 | 21.9m | 3,000円 | 65,700円 |
新規軒先板金加工設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 35,000円 | 105,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 115,264円 | |
合計 | 1,267,904円 |
延べ床面積30坪の建物の屋根を瓦からスレートに葺き替えた場合の費用は126万7,904円でした。
瓦屋根は重いので最近は防災性を高める為に葺き替えを検討する方が多いのですが、瓦の解体費用や処分費用は他の屋根材よりも高いです。
それに対してスレート材は屋根材の中でも安価で仕入れる事が可能。なので最近では特に建売りの新築物件の屋根に利用されることが多い建築材料です。
瓦からガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根の瓦をガルバリウム鋼板に葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
瓦の解体撤去費用 | 68.24㎡ | 2,000円 | 136,480円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規ガルバリウム鋼板加工設置 | 68.24㎡ | 8,000円 | 545,920円 |
新規棟板金加工設置 | 21.9m | 3,000円 | 65,700円 |
新規軒先板金加工設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 35,000円 | 105,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 142,560円 | |
合計 | 1,568,160円 |
延べ床面積30坪の家の屋根を瓦からガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事は156万8,160円でした。
瓦を葺き替えたい方は屋根を軽量化したいというニーズがあるはずですが、屋根の軽量化で一番最初の候補となるのはガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板はスレート以上に軽量で耐久性も高く近年日本のリフォーム業界では人気の屋根材。ただ、価格は少し高めです。
瓦からアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根の瓦をアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
瓦の解体撤去費用 | 68.24㎡ | 2,000円 | 136,480円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規アスファルトシングル設置 | 68.24㎡ | 5,500円 | 375,320円 |
新規棟板金加工設置 | 21.9m | 3,000円 | 65,700円 |
新規軒先板金加工設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 35,000円 | 105,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 125,500円 | |
合計 | 1,380,500円 |
延べ床面積30坪の家の屋根を瓦からアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事は138万500円でした。
アスファルトシングル屋根は北米を中心に施工されてきた海外ではメジャーな屋根材です。
最近は日本でも普及し始め、その軽さやデザイン性、また安価であるという特徴もあり徐々にリフォーム業界でも広まり始めています。
耐用年数がガルバニウム鋼板よりも短いことがデメリットだと言えます。
スレートからガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根のスレートをガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
スレートの解体撤去費用 | 68.24㎡ | 1,500円 | 102,360円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規ガルバリウム鋼板設置 | 68.24㎡ | 8,000円 | 545,920円 |
新規棟板金加工設置 | 21.9m | 3,000円 | 65,700円 |
新規軒先板金加工設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 30,000円 | 90,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 137,648円 | |
合計 | 1,514,128円 |
延べ床面積30坪の家の屋根をスレートからガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事は151万4,128円でした。
スレートを解体する費用は瓦よりも安価です。
スレートは耐用年数が短いので、耐用年数が長い屋根材にしたいというニーズは多く、その際に選ばれる屋根材としてはガルバリウム鋼板は人気があります。
ガルバニウム鋼板の仕入れ価格はスレートよりも高いです。
スレートから軽量瓦(防災瓦)に葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根のスレートを軽量瓦(防災瓦)に葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
スレートの解体撤去費用 | 68.24㎡ | 1,500円 | 102,360円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規軽量瓦設置 | 68.24㎡ | 12,000円 | 818,880円 |
新規棟役物設置 | 21.9m | 4,000円 | 87,600円 |
新規軒先役物設置 | 32.6m | 2,500円 | 81,500円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 30,000円 | 90,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 170,394円 | |
合計 | 1,874,334円 |
延べ床面積30坪の家の屋根をスレートから軽量瓦・防災瓦に葺き替えた場合の工事は187万4,334円でした。
スレート屋根の工事の際に「もう屋根工事や屋根塗装工事をするのは面倒」という事で、瓦屋根を選択する方も多いです。
最近の瓦は軽量瓦・防災瓦と言われる、従来の瓦の1/3程度の重さしかない防災性の高い瓦が普及しています。
瓦の耐用年数は50年以上なので半世紀以上はメンテナンスが要りません。
しかし反対にこの瓦、施工費や材料費が非常に高いのがネックです。
スレートからアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根のスレートをアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
スレートの解体撤去費用 | 68.24㎡ | 1,500円 | 102,360円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規アスファルトシングル設置 | 68.24㎡ | 5,500円 | 375,320円 |
新規棟板金設置 | 21.9m | 3,000円 | 65,700円 |
新規軒先板金設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 30,000円 | 90,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 120,588円 | |
合計 | 1,326,468円 |
延べ床面積30坪の家の屋根をスレートからアスファルトシングルに葺き替えた場合の工事は132万6,468円でした。
スレート屋根を葺き替えたい、でも瓦やガルバリウム鋼板は高い。
そういう時はアスファルトシングル材に葺き替えるのもオススメです。
スレートの解体費用もアスファルトシングル材も比較的安いです。ですから屋根葺き替え工事の中では安価にできる工事内容であることは間違いありません。
アスファルトシングル材自体は耐用年数が25年ほどとスレートよりは高いとされているので、費用を抑えたい方は検討してみて下さい。
トタンからガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事費用見積明細書
屋根のトタンをガルバリウム鋼板に葺き替えた場合の工事見積明細書はこちら。[詳細はクリック]
項目 | 数量 | 単価 | 小計 |
足場仮設工事(メッシュ込み) | 226.9㎡ | 800円 | 181,520円 |
トタンの解体撤去費用 | 68.24㎡ | 1,500円 | 102,360円 |
野地板増張り費用 | 68.24㎡ | 3,500円 | 238,840円 |
新規防水シート設置 | 68.24㎡ | 1,000円 | 68,240円 |
新規ガルバリウム鋼板設置 | 68.24㎡ | 8,000円 | 545,920円 |
新規棟板金設置 | 21.9m | 3,500円 | 65,700円 |
新規軒先板金設置 | 32.6m | 1,500円 | 48,900円 |
廃材処分費 | 3㎥ | 30,000円 | 90,000円 |
諸経費(交通費等) | 1式 | 35,000円 | 35,000円 |
消費税 | 10% | 137,648円 | |
合計 | 1,514,128円 |
延べ床面積30坪の家の屋根をトタンからガルバニウム鋼板に葺き替えた場合の工事は151万4,128円でした。
昔日本でよく利用されていたトタン屋根は、現在ほとんどがサビて劣化している等の要メンテナンス状態です。
そのため、トタンを別の金属屋根に葺き替えたいというニーズは常にあります。
金属屋根と言えば現在はガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板はトタン屋根葺きの施工も可能なので、今までのトタン屋根の見た目・景観をあまり変えずに工事できる点も人気の理由です。
坪数別の屋根葺き替え工事の費用相場
今回は延べ床面積30坪の戸建て住宅を想定して葺き替え工事費用や見積明細の説明を行いましたが、実際には30坪(約100㎡)以上の延べ床面積にお住いの方も多いはずです。
郊外であれば延床面積40坪(約130㎡)の家も多く、都心部であれば延床面積20坪(約66㎡)の家も珍しくありませんよね。それらの費用も確認したいという方は下記のリンク先を参考にしてみて下さい。
- 延べ床面積20坪(約66㎡)の建物の屋根葺き替え費用と見積明細書
- 延べ床面積30坪(約100㎡)の建物の屋根葺き替え費用と見積明細書
- 延べ床面積40坪(約132㎡)の建物の屋根葺き替え費用と見積明細書
- 延べ床面積50坪(約165㎡)の建物の屋根葺き替え費用と見積明細書
屋根の葺き替え工事とはどんな工事?なぜ高額になるのか
屋根の葺き替え工事とは、今ある屋根を全て撤去して新しく屋根を設置する工事となります。
そのため、
- 屋根の解体費用とその廃棄費用
- 新しい屋根の費用とその加工設置費用
- 足場の仮設費用
などの、高額な項目が複数発生してしまいます。ですから屋根の葺き替え工事は高額なんですね。
これに対して最近は屋根のカバー工法(重ね葺き工事)という屋根の解体とその廃棄を必要としない施工方法があります。
カバー工法は葺き替え同様に屋根は新しくなるのに工事費は安い、というメリットがあり、最近の屋根リフォームではカバー工法を選択する方が多くなっています。
屋根の葺き替えとカバー工法はどちらがオススメ?
そもそも屋根のカバー工法は屋根材によっては工事ができません。
屋根のカバー工法ができるのは下記の条件の場合です。
- 既存の屋根が瓦以外の屋根であること
- 新しい屋根がガルバニウム鋼板、アスファルトシングルなどの非常に軽量な屋根であること
この条件に当てはまる場合は葺き替えだけではなく、カバー工法も検討できます。
もし条件を満たさない場合はカバー工法は選べませんので、葺き替え工事を検討してください。
では、ここで屋根の葺き替え工事とカバー工法のメリットとデメリットを並べてみましょう。
屋根の葺き替え工事 | 屋根のカバー工法 | |
メリット | ①屋根が重くならないので防災性能が高い ②どの屋根材でも施工が可能 | ①葺き替えよりも安く施工できる ②性能は葺き替えとほぼ変わらない ③屋根が二重になる分、遮音性や断熱性能が上がる場合がある |
デメリット | ①工事費用が高額 ②工事期間が長い | ①施工できる屋根材が限られている ②屋根が二重になるので建物が重くなる ③もし雨漏りが発生した場合、大きな工事が必要になる |
当サイトでは基本的にはカバー工法が選べる場合はカバー工法をオススメしています。
わざわざ既存の屋根を解体する必要はありません。
もし興味がある方は屋根カバー工法についても確認してみて下さい。
屋根の葺き替え工事を安くするための制度やコツ!
どうしても屋根修理をしたい、でも費用が…
そんな方にぜひ知っていただきたいのがここから説明する、屋根の葺き替え工事を安くするための制度やコツです!
知らないと損をしてしまうので、ぜひ参考にして自分に当てはまる制度は積極的に利用してみましょう。
屋根の葺き替え工事は補助金・助成金が利用できる可能性がある
住んでいる場所や自治体によっては瓦屋根の葺き替え工事に補助金や助成金が出る場合があります。
全額ではありませんが、工事金額の約10%~20%が自治体から戻ってくる場合が多いです。
- リフォーム補助・助成事業…主に市区町村で行われている制度で、対象地域内で行うリフォームで一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。補助費用は工事費用の10%~20%程度が多い。
- 耐震改修リフォーム工事補助事業…耐震改修工事と同時に建物のリフォーム工事を行う場合に、その一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。
詳細はこちらから ➡屋根修理・リフォームに使える補助金や助成金【まとめ】
全ての方が利用できるものではありませんが、もし利用できるならお得ですよね。
興味がある方は今住んでいる自治体の補助金や助成金の制度を一度調べてみる事をオススメします。
屋根の葺き替え工事は火災保険の対象になる可能性がある
屋根の葺き替え工事には火災保険が利用できる可能性があります。
火災保険は住宅総合保険と言い、建物が受けた被害を補償するための保険です。
端的に言うと、台風や強風、雹、落雷、雪などで瓦に被害を受けた場合は火災保険でその修理ができるのです!
うちの屋根は台風の影響で割れた
という方は実費で直してしまうのは損です。まずは火災保険が利用できるのか確認してみて下さい。
屋根の葺き替え工事はふるさと納税の対象になる
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは、2023年度に千葉県習志野市の承認を得てふるさと納税の対象事業者になりました!
そのため、総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーで屋根の葺き直し工事を行うと、費用の一部がふるさと納税の対象になります。※条件あり
ふるさと納税したことがない方でも分かりやすくサポートしていますのでお気軽にご相談ください。
ふるさと納税を利用した屋根リフォームに興味がある方はこちらで詳細をお調べください。
屋根の葺き替え工事の検討の際は相見積もりを取る
リフォーム工事の多くは相場はありますが、定価はありません。つまり、同じ工事内容でも安い所高い所があります!
ですから、誰でもできる簡単な修理費用を安くするための方法として、相見積もりを取る事は非常に効果的です!
ためしにもう一社見積りを取ってみよう
というだけでも5万・10万の差が出る事はザラにあります!
まだ一社しか見積りを取っていない方は、ぜひ相見積もりを取ってみて下さい。
屋根の葺き替え工事にはリフォームローンが利用できる
これは安くするための方法ではありませんが、
手元にすぐ支払うための工事費用が無い
と、どうしても費用をすぐ捻出できない場合はリフォームローンを利用するのも方法です。
リフォームローンを利用すれば手元資金0円でも軒天工事をすることができます。
また、ローンを借りる機関によっては保証人・担保が不要な所もあるのでオススメです。
今すぐ瓦屋根の工事をしないといけないという場合にはぜひ検討してみて下さい。
屋根修理の際に注意するべきポイント
屋根の訪問業者や詐欺業者に注意!
屋根の訪問営業によるトラブルは毎年絶えません。
もちろん訪問業者が詐欺業者・悪徳業者では無いと思いますが、行政から何かしらの処分を受けている屋根修理業者のほとんどが訪問営業によって契約を獲得しています。
もし自宅に訪問販売の屋根修理業者が来た場合は注意しなくてはいけません。
もし何かしらのトラブルに発展した、または発展しそうで怖いという場合にはお近くの消費者センターにご相談ください。
また、既に契約してしまった契約を解約したいという場合にはクーリングオフ制度を利用して対応しましょう。
クーリングオフ制度とは訪問販売による契約は、書面の交付から8日以内であれば無条件で解約ができるという制度です。
違約金なども支払う必要がありませんので、覚えておきましょう。
30坪の葺き替え工事は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは経験豊富な職人とFPが在籍するリフォーム会社です。
ご相談や現地調査、見積もりは無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
またFPが在籍しているので、補助金や火災保険を利用したリフォームも対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりません。
ご興味がある方は、
補助金や火災保険を利用したリフォームを検討したい
と、担当までお伝えください。
≫無料現地調査はこちら!≪
≫お気軽にご相談ください!≪
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ