棟板金の釘が浮いていると言われたけど、何の事だろう
突然、屋根の棟板金が壊れている・浮いていると言われてた。
でも棟板金の浮きってなに?なんで浮いているの?このままだとどうなるの?何も分からないけど不安…。
そんな棟板金が浮いていると言われて不安な方のために今回は、屋根の棟板金の浮きの原因とその対処方法について解説していきたいと思います!
もし今棟板金の修理を検討されている方は、総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください!
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棟板金の浮きの原因は主に3種類ある
棟板金の浮きとは、板金が歪んだり釘が抜けたりする事によって屋根と棟板金の間に隙間が空いてしまっている状態の事です。
このような状態では雨風が内部に侵入してしまうため、屋根の劣化を早めたり雨漏りのリスクを高めます。
棟板金の浮きの原因には主に3つの可能性が考えられます。
- 釘の熱膨張(経年劣化)
- 風圧による釘抜け
- 風圧による棟板金の変形
では一つずつ解説していきます。
釘の熱膨張(経年劣化)
棟板金は下地に釘で打ち付けて固定するのですが、この釘は金属なので熱によって膨張と収縮を繰り返します。(熱膨張)
10年15年と長い年月をかけ何度も熱膨張を繰り返すことで釘の穴が大きくなり緩んでしまい、結果的に棟板金が浮いてくるという事があります。
これは棟板金の経年劣化なのでどうしても避けられません。
そのため大きな被害が無くても棟板金は定期的に交換しなくてはいけないのです。
風圧による釘抜け
棟板金は屋根の頂点に位置しているので、風の影響を非常に受けやすいです。
棟の隙間に強風が吹きこむと棟板金が引っ張られ、それにより釘が抜けてしまう事があります。
釘が抜けてしまうと当然棟板金は固定されないので、浮いている状態(隙間が空いている状態)になってしまいます。
風圧による棟板金の変形
棟板金に強風が吹きこむと、板金そのものが変形してしまう事もあります。
特に台風や竜巻等の強風では一瞬で非常に強い風圧が加わるので、釘にはあまりダメージがないのに棟が変形するという可能性もなくありません。
特に新しい状態の棟板金は釘が頑丈なので、釘より先に板金が歪んでしまうケースがあります。
棟板金の浮きを放置するとどうなる?
棟板金の浮きを放っておくとどうなるの?
棟板金が破損していてもどれくらい重大な事なのかイメージがわかない方が多いでしょう。
まず、棟板金の浮きを放置すると隙間から雨風が内部に侵入し、下地となる貫板(木材)を腐食させます。
貫板が腐食すればさらに棟板金の支えが聞かなくなり、強風によって棟板金が吹き飛び、周辺に被害を与える可能性があります。
また、棟板金はそもそも屋根材と屋根材の隙間を埋めるための部材です。
つまり屋根の弱点を補うものなので、棟板金が正しく機能していないと雨漏りにつながります。
どれくらい重要かイマイチ分かりにくい棟板金ですが、劣化を放置してしまうと大きな被害につながる可能性が高いので要注意です。
棟板金の修理方法と修理費用・相場価格について
屋根の棟を直すのに、いくらくらいかかるのだろう?
という訳でここからは、棟板金の修理方法とそれぞれの修理費用の相場について解説していきます。
棟板金の釘打ち替え工事
棟板金の釘だけが緩んでいる場合は、釘を新しく打ち替える工事を行います。
費用はだいたい3万~5万円程度です。
この際に、今まで利用していた釘をただ同じ場所に打ち込んではすぐに抜けてしまうので、
- 釘を打つ位置を変える
- 一回り大きな釘で打ち付ける
- 打ち込んだ釘の頭をコーキングで埋める
など、何かしらの釘が抜けないための処置をする必要があるので覚えておきましょう。
工事内容 | 工事費用相場 |
---|---|
棟板金の釘の打ち替え工事 | 約3万~5万円 |
棟板金の交換工事
棟板金自体に劣化や破損がある場合には、棟板金の交換工事を行います。
費用は棟板金を交換する長さによって変わりますが、一般的な戸建て住宅で約10万~25万円ほどでしょう。
主に台風などの自然災害によって棟板金だけが破損してしまった場合にこの工事を行います。
工事内容 | 工事費用相場 |
---|---|
棟板金交換工事(貫板含まず) | 約10万~25万円 |
棟の貫板の交換工事
棟板金を交換する際は基本的には下地となる貫板も交換するのがオススメです。
表面の板金だけ交換しても下地が劣化していては強風に耐えられません。どうせなら同時に行いましょう。
貫板を含む棟板金の交換は約15万~35万円程度が相場です。
貫板に木材を使用するか、樹脂を使用するかによっても金額が異なってきます。
工事内容 | 工事費用相場 |
---|---|
棟板金交換工事(木材貫板込み) | 約15万~30万円 |
棟板金交換工事(樹脂貫板込み) | 約20万~35万円 |
棟板金の塗装工事(屋根の塗装)
- 棟板金の表面だけ劣化している(錆など)
- 大きな劣化はないが、家を建てて10年~15年経過するのでメンテナンスしておきたい
このような場合には棟板金の塗装工事を行います。費用はだいたい5万~10万円程度です。
しかし、棟板金の塗装だけを行うと非常に割高なので、基本的には屋根塗装とセットで行うのが一般的です。
屋根塗装は塗料にもよりますが約20万~35万円程度が相場です。
工事内容 | 工事費用相場 |
---|---|
屋根塗装工事 | 約20万~35万円 |
棟瓦の積み直し・取り直し工事【瓦屋根の方はこちら】
瓦屋根の家の棟部分には棟板金ではなく、棟瓦が積んであります。
棟瓦は棟の積み直し・取り直し工事が必要で、これは瓦職人の仕事になるので棟板金工事とはだいぶ異なる工事となります。
費用は長さにもよりますが、約20万~40万円程度。
棟全般の工事方法・修理費用はこちらでまとめているので、興味がある方はリンク先を確認してみてください。
【要注意】訪問業者に棟板金が浮いていると言われた方
すいません、偶然通りかかったのですが、家の棟が浮いているみたいで危ないですよ…
このように突然家に訪問して屋根の破損を指摘し、リフォームを勧めてくる訪問業者が全国で確認されます。
屋根リフォームの訪問業者の中には悪徳業者や詐欺業者が紛れており、
- 著しく相場より高額なリフォーム費用を提示してくる
- 必要以上に不安を煽って契約を迫る
- 屋根に登ってわざと屋根や棟を壊す
- 解約を申し出ても受け付けず、無理やり話を進める
というようなトラブルが後を絶ちません。
もし突然自宅に屋根修理を勧める訪問業者が来た場合は訪問業者の話を鵜呑みにせず、自分で調べた屋根業者に再度現地調査を行ってもらうようにしてください。
警察に相談した方が良い?訪問業者への正しい対応
もし断っているにもかかわらず、訪問業者からしつこく勧誘を受ける場合は警察に相談した方が良いでしょう。
特に訪問業者は高齢者の家を狙ってやってきます。
おじいちゃん、おばあちゃんと別々の世帯で住んでいる
という場合は本人に代わって警察に相談してあげてください。
万が一すでに契約を結んでしまったという場合は各自治体に設置されている消費者センターに相談してみると良いでしょう。
消費者センターはこうした紛争を解決するための資格を持った相談員がいます。無料で利用できるので安心です。
また、例えばクーリングオフの期間が過ぎていたとしても状況によっては契約を無効にできる可能性もありますので、諦めずにまず問い合わせしてみてください。
棟板金の浮きには火災保険が利用できる可能性がある
実は棟板金の浮きには火災保険が利用できる可能性があります!
火災保険とは建物が自然災害等の影響によって被害を受けた場合に、その補償を行ってくれる損害保険です。
ですから棟板金が自然災害で被害を受けている場合は火災保険で修理することが可能なのです。
先ほども触れましたが、棟板金は特に風の影響を受けやすい箇所です。
知らないと損をしてしまいますので、台風や竜巻、突風等の被害を受けた場合は実費で直すのではなく、まずは火災保険が利用できるのか確認してみてください。
棟包みと棟板金は別?建築用語・名称について
棟板金は棟部分に設置する板金役物の事を指します。
そして棟包みとは棟板金と同義です。
建築業界にはなぜか同じ意味なのに呼び方が異なるものが多々あるんですね。
ちなみに屋根の棟は場所によって大棟(おおむね)、隅棟(すみむね)、降り棟(くだりむね)と細分化され名称が異なります。
家の屋根のどの部分が破損してるか名前が分からない
という方は、興味があればこちらを参考にしてみてください。
棟の修理や無料現地調査は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーに相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは経験豊富な職人とFPが在籍するリフォーム会社です。
ご相談や現地調査、見積もりは無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
またFPが在籍しているので、補助金や火災保険を利用したリフォームも対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりません。
ご興味がある方は、
補助金や火災保険を利用したリフォームを検討したい
と、担当までお伝えください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ