
「急に雨漏りし始めたけど、どこが原因なのか分からない…」
外見は何も問題が無いように見えるのに急に雨漏りが発生、という事はよくあります。
実際の現場を見ていると、雨漏りはジワジワと長い時間をかけて進行することがほとんどなので、小さなすき間やひび割れなどから始まっていることが多く、目視などでは特定しにくいのです。
しかしご安心を。雨漏りには必ず原因があり、原因を直す方法も必ず存在しています。
この記事では、雨漏りが始まったが原因が分からない方のために、雨漏りの原因となりやすい箇所の紹介とセルフチェック方法をご紹介します。
とにかくリフォーム業者に依頼するのではなく、まずは原因を知ることが大切です。
【大前提】プロでも雨漏りの発生箇所・原因は100%特定できない


雨漏りの発生箇所や原因を特定することは非常に難しいです。というのも、水は物に染み込んだり、伝わっていく性質を持っています。
ですから雨が侵入した箇所と雨漏りを発見する箇所が必ずしも一致しません。



一階の壁に雨染みができた
という場合でも、屋根が原因だったことが多々あります。
また、雨の侵入箇所は複数あるが、発生箇所が一つしかないという場合もあります。(この場合は一箇所を雨漏り修理をしても雨漏りが止まりません。)
家を解体して雨の侵入経路を確認するわけにも行きませんから、プロも経験や消去法的に雨漏り箇所を推測する事になります。
つまり雨漏りはいくら経験のあるプロだったとしても100%一発で止められるというものでは無いのです。
雨漏り原因箇所ランキングまとめ【10選】
とはいえ、建物の中には雨漏りの原因になりやすい箇所というのがいくつか存在しています。
ここからは雨漏りの原因箇所ランキング10選と、箇所別の雨漏りセルフチェック方法をまとめたのでご紹介していきます。
1.屋根


やはり雨漏りの原因箇所で一番多いのは、屋根部分です。
屋根は常に太陽の光を浴びている状態である家が多く、家の中で紫外線を一番受ける箇所。
つまり、建物の中で一番経年劣化しやすいのが屋根という事です。
通常、屋根が割れただけでは雨漏りはしません。
しかし、屋根が劣化すると次にその下にある防水シートも劣化します。
防水シートが劣化すると、雨が降った際に雨を外に排出する機能が働かなくなり、結果的に雨漏りに繋がります。
| 屋根の劣化症状(チェックポイント) | ・屋根が割れていないか ・屋根が剥がれていないか ・屋根が浮いていないか ・屋根が反っていないか ・屋根に苔や藻の繁殖はないか |
| メンテナンス時期 | 約20年 |
| 屋根の雨漏りの修理方法 | ・屋根のカバー工法 ・屋根の葺き替え ・瓦屋根の葺き直し ・防水工事(陸屋根) |
2.棟瓦や棟板金
屋根の山になっている部分を棟と呼びます。
この棟の部分は屋根材と屋根材、または下地の合板の隙間(繋ぎ目)になっているため、専用の部材を取り付けて家の中に雨風が侵入しないようにします。
瓦屋根であれば棟瓦、その他の屋根なら棟板金という部材です。
隙間を囲う棟の部材が劣化したり自然災害等で破損してしまうと、どうなるかは明白ですよね。
当然そこから雨が侵入し雨漏りに繋がります。
| 棟の劣化症状(チェックポイント) | ・棟板金、棟瓦が剥がれていないか ・棟板金、棟瓦に隙間やゆがみがないか ・棟板金、棟瓦にズレていないか ・棟板金の釘抜けはないか ・棟瓦の漆喰が崩れていないか |
| メンテナンス時期 | 約20年 |
| 棟の雨漏りの修理方法 | ・棟板金交換工事 ・棟瓦の積みなおし(取り直し)工事 |
3.ドーマーや鳩小屋


上記のような主に屋根裏に光か通気性を取り入れるためのドーマー、鳩小屋を設置している家もあります。
このドーマー(鳩小屋)の平場の屋根との取り合い部分はプロの間で雨漏りがしやすいことで有名です。
そもそもこのような造作は、本来平らになっている屋根に開口を作って設置しているので、弱点になりそうなのは何となく理解できると思います。
屋根は余計な開口が極力少ない方が雨漏りしにくいです。
| ドーマー・鳩小屋の劣化症状(チェックポイント) | ・ドーマー(鳩小屋)付近のクロスが剥がれていないか ・ドーマー(鳩小屋)付近の板金に歪みや破損はないか |
| メンテナンス時期 | 約20年 |
| ドーマー・鳩小屋の雨漏りの修理方法 | ・板金工事 ・屋根カバー工事 ・屋根葺き替え工事 |
4.天窓(トップライト)
天窓(トップライト)周りも雨漏りがしやすい箇所です。
ドーマーと同じ理屈で、屋根の平らな部分に開口が開いているという事なので弱点になりやすい箇所です。
天窓は陸屋根にもついている場合がありますが、この場合は防水層に劣化があるはずなので、ドーマーと天窓はチェックする場所が若干異なってきます。
| 天窓・トップライトの劣化症状(チェックポイント) | ・天窓(トップライト)付近のクロスが剥がれていないか ・天窓(トップライト)付近の防水にひび割れはないか ・天窓(トップライト)付近のコーキングに割れなどの劣化はないか |
| メンテナンス時期 | 約20年 |
| 天窓・トップライトの雨漏りの修理方法 | ・防水工事 ・板金工事 ・コーキング打ち替え工事 ・コーキング増し打ち工事 ・屋根カバー工事 ・屋根葺き替え工事 |
5.ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニーの防水切れによる雨漏りも多いです。
ベランダやバルコニーは外壁や屋根と比べて雨風や紫外線は当たりにくいですが、人が出入りすることが多くその分劣化が早い箇所です。
ベランダの床の防水は5年~8年ごとにトップコートの塗り替えをすることが推奨されているのですが、これを知らない方は非常に多く、結果的にメンテナンス不足による雨漏りに繋がる場合があります。
また、ベランダの手すり(笠木などの板金部分)から水が浸入したり、サッシ回りのすき間から水が浸入したりする場合など、様々なアプローチから雨漏りにつながる事があるため、原因を突き止めるのが難しい箇所の一つです。
| ベランダやバルコニーの劣化症状(チェックポイント) | ・ベランダやバルコニーの床にひび割れはないか ・ベランダやバルコニーの床に剥がれはないか ・ベランダやバルコニーの手すり壁に剥がれや浮きなどの異常はないか ・ベランダやバルコニーにゴミや泥がたまっていないか |
| メンテナンス時期 | 約10年 |
| ベランダやバルコニーの雨漏りの修理方法 | ・防水工事 ・板金工事 ・コーキング工事 |
6.増改築を行った建物の接合部分
過去に増改築を行った箇所の既存住宅との接合部は雨漏りの原因になりやすいです。
増改築は新築時に施工した大工さんとは別の大工さんが施工することが多いことや、既存の外壁に穴を開けたり切断したりする場合がある為、そこが雨漏りの原因となるケースがあります。
- 建物の構造を理解しないまま増改築を行う
- 適切な雨仕舞をせずに、ただ増改築を行う
| 増改築後の建物の劣化症状(チェックポイント) | ・増改築した部分以外の場所で雨漏りが見られるか ・増改築時に板金を立ち上げるなどの雨仕舞の施工がされているか |
| メンテナンス時期 | 約5年~20年(施工した大工さんの腕による) |
| 増改築後の建物の雨漏りの修理方法 | ・屋根葺き替え工事 ・屋根カバー工事 ・外壁カバー工事 ・板金工事 |
7.サッシ周り
窓などのサッシ周り(外壁との取り合い部分)も雨漏りにつながりやすい箇所の一つです。
理屈はやはり、外壁に開口を作っている状況なので弱点になりやすいんですね。
また、一般のサッシは気密性も低いので、経年劣化等でサッシ本体のすき間が大きくなってそこからも雨漏りする場合もあります。
| サッシ周りの劣化症状(チェックポイント) | ・サッシ周りのコーキングにひび割れなどの劣化はないか ・サッシ本体にゆがみや隙間はないか |
| メンテナンス時期 | 約20年 |
| サッシ周りの雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え工事 ・コーキング増し打ち工事 ・サッシ交換工事 |
8.外壁
屋根ほどリスクは高くないのですが、建物の外壁も雨漏りの原因となる場合があります。
特に経年劣化したサイディングや、地震などによってひび割れが多い外壁は雨漏りのリスクが高いので、見つけたら早めに補修しなくてはいけません。
なぜなら外壁は屋根以上に面積が広いため、修理に高額な費用がかかってしまうからです。
| 外壁の劣化症状(チェックポイント) | ・外壁にひび割れはないか ・外壁にゆがみや反りはないか ・外壁に欠けや剥がれはないか |
| メンテナンス時期 | 約15年~20年 |
| 外壁の雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え工事 ・外壁カバー工事 ・外壁張り替え工事 |
9.コーキング(外壁の目地)
最近の戸建て住宅は、外壁にサイディングという外壁材を使用するのが一般的です。
外壁サイディング同士の間には目地(コーキング)が充填されています。
この目地部分は外壁材よりも劣化が早く、また台風や地震などの自然災害によって破断してしまうことも多いです。
この劣化を放置すると、徐々に隙間から外壁内部に水が侵入してしまい、最終的には雨漏りに繋がります。
| 外壁の劣化症状(チェックポイント) | ・コーキングに破断はないか ・コーキングにひび割れはないか ・コーキングが痩せていないか |
| メンテナンス時期 | 約15年 |
| 外壁の雨漏りの修理方法 | ・コーキング打ち替え工事 |
10.雨どい
雨どいは直接的な雨漏りの原因とはなりませんが、経年劣化等による雨どいの勾配不良やつまりのせいで雨が正常に流れ出ず、家の中に水が入ってしまって雨漏りとなる場合があります。
特に折半屋根などの家や倉庫で発生する場合があり、一般的な住宅の屋根の形状ではないため、プロの屋根業者でも見落としてしまうことがあるので注意が必要です。
| 外壁の劣化症状(チェックポイント) | ・雨どいに割れや破損はないか ・雨どいに勾配不良やゆがみはないか ・雨どいにサビはないか |
| メンテナンス時期 | 約15年 |
| 外壁の雨漏りの修理方法 | ・雨どい交換工事 |
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雨漏り修理にかかる費用と相場について



雨漏り修理っていったいいくら掛かるんだろう…
突然の雨漏り発生時、気になるのは修理にかかる費用ですね。
当然雨漏りの発生個所にもよりますが、部分的な修理で10万~40万円、すべてちゃんと直そうとすると200万円ほどかかってしまいます。
また、雨漏りのほとんどは経年劣化等からくるものなので、当然部分補修や応急処置では再発リスクが高いです。
そのため、雨漏りは発生してから直すのではなく、”発生しないように日ごろからメンテナンスに気を付ける”ことが、プロがオススメする一番の雨漏り対策です。
もしもっと詳細に雨漏り修理の費用について確認したいという方は下記の記事も参考にしてください。
➡雨漏り修理費用の相場はいくら?箇所別の工事金額と実際の見積書公開
雨漏りの発生箇所・原因の見つけ方



自分の家がどこから雨漏りしているか分からない
このようなとき、どの業者に雨漏り修理を依頼すればいいのか分かりませんよね。屋根職人なのか外壁職人なのか防水職人なのか…
という事でここからは、雨漏りの発生箇所や原因を見つけるための方法や考え方についてご紹介します!
大原則!雨は下から上には流れない【水の特性を知る】


まず雨漏りの大原則として雨は下から上に流れないという点を抑えておきましょう。
水は重力に従って落ちていくため、二階の天井で雨漏りしている原因がその雨漏りの発生箇所よりも下であることは基本的に考えにくいです。
雨漏りの原因は、発生箇所よりも上に位置する場所にあるはずなので、その部分を念入りに確認してください。
しかし、雨は横方向に移動する可能性はあります。
たとえば南側のリビングで雨漏りしていても、その原因が東側の屋根だったり、西側の外壁だったりという事は往々にしてあるのです。
このような水の特性を理解して、原則に従って原因箇所を特定していくのはプロも同じです。覚えておくと役立つでしょう。
散水調査(雨漏り調査)をしてみる
雨漏り調査を行って雨漏りの原因を特定するのも非常に有効です。その中でも特に、雨漏りを実際に再現して原因箇所を特定する散水調査が一番オススメ。
時間と手間はかかりますが、特殊な器具が必要無いため比較的安価で出来ます。
いずれの雨漏り調査もコストが発生しますが、仮に原因が特定できずに工事を行ってしまうと、結果的に雨漏りを繰り返してしまい、工事費用が無駄になってしまいます。
そういったリスクを減らすためにも、雨漏り調査・散水調査を行う事も視野に入れておきましょう。
雨漏りではなく結露の可能性も考えられる





天井から突然水滴が…
このような場合に真っ先によぎるのは雨漏りですが、実は雨漏りではなく結露という可能性も考えられます。結露とは簡単に説明すると、家の中の温度と外の温度の差が大きい時に発生し、空気中の水分が液体になってしまう現象です。
天井裏やサッシ周りなどで良く発生します。結露が発生する際は当然雨漏り修理は必要なく、結露の予防には断熱改修工事や空気を入れ替える設備の設置が適切です。
- 屋根の断熱化
- 外壁の断熱化
- 二重窓の設置
- 換気棟の設置
- 換気扇や換気口の設置
雨漏りなのか結露なのかの判断も100%断定できるものでは無いので、何人かの専門家に現地調査をお願いして、アドバイスを聞いてみる事をオススメします。
雨漏りに屋根外壁塗装工事は御法度!





塗装をしたら雨漏りが止まった
という話を聞くことがありますが、これは間違った情報です。屋根外壁塗装は雨漏り修理ではありません。
そもそも塗装というのは屋根や外壁等をコーティングして、素材が長持ちするために行う工事です。そのため塗装自体に防水性能は無く、一時的に雨漏りが止まっても3~5年後に再発する事がほとんど。
しかし、塗装業者の中にはどうしても契約にしたいために



塗装をすれば雨漏り止まりますよ!
と、間違った説明をしてくる悪徳業者も居ます。
非常に悪質なので絶対に契約しないようにしてください。
雨漏り修理に塗装工事は厳禁です!
雨漏り修理には火災保険が利用できるかもしれない


火災保険に加入している方は、火災保険で雨漏り修理ができる可能性があります!火災保険は住宅総合保険と言って、自然災害などの突発的な被害によって起こった損害を補償してくれる損害保険です。
そのため、台風・竜巻・落雷・雹・大雪などが原因で雨漏りが発生した場合は、火災保険を利用してリフォームが可能です。利用できるかどうか、一度確認して見る事をオススメします。
雨漏り修理には補助金や助成金が利用できるかもしれない


自治体によっては、雨漏り修理の際に補助金が出る場合があります!
- 住宅リフォーム補助金…自治体内で行う住宅のリフォーム工事の費用を一部補助して貰える制度
- 耐震改修工事補助事業…屋根の軽量化(瓦からスレートへの葺き替えなど)に必要な費用の一部を補助して貰える制度
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業…既存住宅の長寿命化や省エネ化等に資する性能向上リフォームの費用の一部を補助して貰える制度
➡地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(外部リンク)
※こちらで各自治体で利用できる補助金を検索可能です!
これらは一例ですが、金額にして大体10万円~30万円ほど出る場合が多いようです!補助があるなら利用しない手はないですよね。
ぜひお住いの自治体の制度を一度確認してみましょう。
関東の雨漏り修理は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください


総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーはFPが在籍するリフォーム会社です。
そのため雨漏り修理工事だけではなく、補助金制度の相談もまとめて対応することができます!
さらに、火災保険申請を含む雨漏り修理も対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりませんので、お気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人

FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ




