\おうちのお悩みドロボーの雨漏り修理/
屋根の棟板金や棟瓦は雨漏りしやすい
棟板金や棟瓦は屋根の頂点(てっぺんの部分)に設置する部材です。
棟板金や棟瓦は平部の屋根と施工方法が異なり材料も違うため、屋根全体は問題がないのに棟からのみ雨漏りが発生するという事が起こる事があります。
また、端部という事で屋根に吹いた風が棟に集まるので、強風の被害も受けやすく、そういった損害から雨漏りにつながることも多いです。
つまり棟板金や棟瓦は建物の中でも雨漏りがしやすい箇所であると言えます。
屋根の棟の雨漏りは下葺き材(防水シート)に問題がある
実は多くの方が誤解をしているのですが、表面的に見えている屋根の棟に被害や劣化があっても雨漏りをすると言う事はありません。
そもそも表面に見えている屋根材(棟板金や棟瓦を含む)は雨を100%防げていません。
屋根や棟の一次防水の下には必ず二次防水となる下葺き材(防水シート)が施工されており、その下葺き材が雨を建物に入らないよう家を守ってくれているのです。
もちろん屋根材も雨を遮断しているのですが、それは100%ではありません。どちらかと言えばこの二次防水である下葺き材を守っている部材と言っても良いでしょう。
つまり話をまとめると、屋根の棟から雨漏りが発生した場合は棟本体というよりはその内側にある下葺き材が劣化し破断してしまっている状態であるという事です。
棟板金や棟瓦から雨漏りした場合の修理方法と費用相場
では、棟板金や棟瓦から雨漏りした場合にどのような修理を行えばいいのでしょうか?
ここからは棟板金や棟瓦から雨漏りした場合の正しい修理方法とその費用について解説します!
①棟板金交換工事
まず棟板金のある建物で雨漏りしてしまった場合は棟板金の交換工事を行います。
これは既存の棟板金と、棟板金を受けるための下地(貫板)を撤去して新しいものに交換する工事です。
棟板金が経年劣化や自然災害等によって剥がれたり歪んでしまった場合はこの施工方法で雨漏りを止めることができます。
棟板金の交換工事の費用相場は約5万~40万円ほど。棟を交換する長さによっても変動します。
こんな状況の雨漏りに有効的! | ・台風や強風で棟板金が剥がれている ・経年劣化で棟板金が歪んで隙間が空いている ・経年劣化で釘が外れたり飛び出ている |
工事の費用相場 | 約5万~40万円 |
②棟瓦の積み直し工事
瓦屋根の家の場合は板金ではなく棟瓦が施工されているので、棟瓦を積み直す工事を行います。
積み直しは一度瓦を解体し土台となる土や漆喰を除去したのち、新しく南蛮漆喰などで土台を形成。もともと使用していた熨斗瓦と冠瓦を元通りに積み上げていく工事です。
棟の経年劣化や自然災害等によって崩れたり倒れて雨漏りしてしまった場合にそれを止める事ができます。
棟瓦の積み直し工事の費用相場は約10万~50万円程度。棟の長さによって変動し、棟板金交換よりも技術が必要となる工事です。
こんな状況の雨漏りに有効的! | ・台風や強風で棟瓦が剥がれたり崩れたりしている ・経年劣化で棟瓦が歪んで隙間が空いている ・経年劣化で漆喰が欠けたり剥がれ落ちている |
工事の費用相場 | 約10万~50万円 |
③コーキング補修(応急処置)
突然の雨漏りで困った…
お金もすぐには準備できない
という場合はとりあえず応急処置としてコーキング補修を行う場合があります。
コーキング補修は棟の表面に絆創膏を貼るイメージの応急処置です。いずれ取れてしまいますし、部分的な補修しか出来ません。お金が準備できるまでの一時しのぎとして考えた方が良いでしょう。
費用相場は約1万~10万円程度です。
こんな状況の雨漏りに有効的! | ・経年劣化で棟板金が錆びて穴が開いている ・経年劣化で棟瓦が歪んで隙間が空いている ・経年劣化で釘が抜けてしまっている |
工事の費用相場 | 約1万~10万円 |
屋根の棟だけ修理しても雨漏りが直らない場合もある
さて、ここまでご紹介した修理方法は冒頭でお話した二次防水となる防水シートを一切修理しない工事です。
つまり経年劣化によって防水シートが破れて雨漏りが発生している場合は、棟だけの修理では雨漏りが直らずに再発する可能性があります。
もし築15年以上経過している建物で雨漏りが発生した場合は防水シートを新しくする屋根修理工事を行った方が良いでしょう。
防水シートを新しくする屋根工事とはこちら。
屋根の葺き替え工事 | 古い屋根と下地を撤去し新しいものに交換する工事。 どのような屋根でも対応可能で一番新築の家に近い状態になる。 しかし費用は高額で、屋根材にもよりますが約120万~250万円程度が相場です。 |
屋根のカバー工事 (重ね葺き) | 古い屋根の上から新しい防水シートと屋根材を施工する工事。 古い屋根の廃棄費用が掛からないので葺き替えよりも安い。 屋根材にもよりますが、費用相場は約80万~180万円程度です。 |
瓦屋根の葺き直し工事 | 瓦屋根のみに行える工事で、古い瓦をどかし下地を新しくしてから元々あった瓦を葺き直す工事。 屋根材を購入しないので葺き替え工事よりは安価。 屋根の形状によって大きく変わりますが、費用相場は約120万~200万程度です。 |
築年数も古いし、雨漏りの再発は嫌なので
という方は、ぜひ下記リンクから屋根全体の修理についても調べてみて下さい。
屋根塗装では屋根の棟の雨漏りは直らない
雨漏り修理を相談すると屋根塗装や外壁塗装を勧めるリフォーム会社がありますがこれは非常に危険です。
どの塗料メーカーに問い合わせても
塗料には撥水効果はあるが、防水効果はない
と回答されます。つまり、雨漏りしている建物で塗装工事を行ってしまうと再発するリスクが非常に高いです!
訪問業者や、塗装工事を勧めたい塗装会社などはこのような案内をする事があります。
しかし、高額な工事費用を払って雨漏りが止められなければ最悪です。雨漏りが発生している場合は塗装工事を行わないように注意しましょう。
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーの屋根の棟の修理事例
ここでは総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーで対応した棟修理の実例をご紹介しています!
もしこれから棟工事を検討しているという方はぜひ参考にしてください。
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーでは棟修理のご相談、ご依頼をお待ちしております。
現地調査や見積もりは無料なのでお気軽にお問い合わせください!
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東京都板橋区・棟板金交換工事
こちらは東京都板橋区で棟板金交換工事をした際の実例です!
東京都板橋区・棟瓦積み直し工事
こちらは東京都板橋区で棟瓦積み直し交換工事をした際の実例です!
屋根の棟の雨漏りには火災保険が利用できるかも!
実は屋根の棟の修理には火災保険が利用できる可能性があります。
火災保険は住宅総合保険の事で、建物に自然災害等により突発的な被害を受けた場合にその損害を補償してくれるという損害保険の一種です。
ですから建物の一部である屋根や棟部分に対し、台風、強風、地震、雹、雪などの自然災害で被害を受けた場合、その修理費用が火災保険で降ります!
保険の補償内容を知らずに未申請のまま損をしている方が多いので、興味がある方はぜひ下記リンクより詳細を調べてみて下さい。
ちなみに総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにはFPが在籍しています!火災保険申請についても相談できますのでお気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ