破風板の修理費用の相場と修理方法について
破風板という名称を知っている人は少ないのではないでしょうか。
上記の写真の赤い部分を建築業界では破風と呼びます。その部分に取り付けられている板、これが破風板です。
建物の外側に面している破風板は当然劣化していきます。
破風板を修理する場合の費用の相場は約3万円~25万円程度です。※足場代別
ざっくりとした金額だけでは想像しづらいと思いますので、少し掘り下げて修理方法別の工事金額についても見てみましょう。
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①破風板の塗装工事
破風板の表面が色褪せているなど軽微な劣化が見られる場合には破風板を塗装工事することが多いです。
塗装によって破風板をコーティングすることで表面の仕上げを綺麗にし、長持ちさせてくれる効果があります。
耐用年数は塗料によって変わりますが、新築から10年~15年程度で塗装をすると、効果をしっかり得る事ができるでしょう。
修理費用 | 約3万円~15万円 ※外壁と併せて行う場合の単価は800円~1500円/平米程度 |
耐用年数 | 約5年~15年 ※塗料による |
特徴 | ・外壁塗装と併せて行えば割安になる ・修理工事では無いので破損している箇所には塗装出来ない |
②破風板の板金巻き工事
破風板が著しく損耗している場合や、塗装よりも長持ちさせたいという場合は破風板の板金巻き工事を行います。
板金巻きとはその名の通り、破風板を板金で包み(巻いて)表面を守ってあげる工事になります。
板金なので塗装よりも長持ちしますが、当然費用はかさみます。
また、見た目も金属になるので建物の印象が変わる可能性がある事も知っておきましょう。
修理費用 | 約5万円~20万円 |
耐用年数 | 約15年~25年 |
特徴 | ・塗装が出来ないほど劣化している場合でも施工可能 ・見た目の印象がガラッと変わる ・耐久性能が高い |
③破風板の張り替え・交換工事
破風板そのものを交換して新品に取り替える工事を破風板の張り替え・交換工事と言います。
破風板が台風で飛ばされてしまったり、見た目を変更したいという場合に行う事があります。
解体する手間やその廃棄費用がかかるので、破風工事の中でも高額です。
修理費用 | 約5万円~25万円 |
耐用年数 | 約15年~25年 |
特徴 | ・建物の雰囲気を変えたい場合に有効 ・既存の破風板を解体撤去する費用が掛かる ・下地が傷んでいる場合は張り替えのみ有効 |
④破風板修理に必要な足場費用
破風板修理に必要となる足場費用は約5万円~25万円程度が相場です。
破風は屋根の端に位置するので当然高所作業になります。
国土交通省が定める労働安全衛生規則では、高さ2m以上の高所での作業については足場等の設置が必要と定められています。
つまり足場をかけずに破風板の工事を行うと違反となり、懲役や罰金刑などの罰則の対象となります。
はしごで作業して欲しい
という方がたまにいらっしゃるのですが、当然断られる場合がほとんどでしょう。
また、足場は職人の命を守る観点から見ても非常に大切です。
しっかりとした運営をしているリフォーム会社ほど、足場の重要性をしっかり説明してくれるはずです。
破風板に使われる材料・素材
破風板ってなにでできているんだろう?
という訳でここから、破風板に利用される材料・素材とその特徴について解説していきたいと思います。
木材系
破風板に利用される材料でスタンダードな物は木材です。
加工もしやすく仕入れやすいということで、昔から木材が利用されていました。最近は少なくなってきていますが、現在でも多くの建物で木製の破風板が確認されます。
しかし木材なので、定期的なメンテナンスが必須で、劣化の速度が速い点がデメリットです。
メリット | デメリット |
・安価で仕入れられる ・加工がしやすい | ・防火性能が低い ・耐久性が低い ・メンテナンスを細かく行わなくてはいけない |
金属系(ガルバリウム鋼板)
金属系の破風板も最近は増えています。特にガルバリウム鋼板という金属が多いですね。
こちらも加工がしやすく、また耐久性が高いので近年多く利用されています。
しかし木材と比べると少し高価で、また、見た目がガラッと変わるので、リフォームをする際には建物との相性を考えてから施工しなくてはいけません。
メリット | デメリット |
・加工がしやすい ・耐火性能が高い ・耐久性能が高い | ・木材よりも高い ・錆が発生する可能性がある |
窯業系
窯業系とはセメントや繊維など混ぜたもので、防火性能と耐久性能が高い素材です。
外壁材としても利用されることがあり、意匠性も高いのが特徴です。
しかし水を吸ってしまう性質があるので、定期的に塗装などのメンテナンスを行う必要があります。
メリット | デメリット |
・耐火性能が高い ・耐久性能が高い ・意匠性が高い | ・木材よりも高い ・塗装などのメンテナンスが必要 |
破風板の役割とは?
そもそも破風板は何のために存在するの?
たしかにあまり聞きなれない名称ですし、この役割があまりイメージできない方が多いかもしれませんね。
破風板は屋根を設置した際、外壁との取り合い部分に生じる隙間を塞ぐ役割を持ちます。
破風板がある事で、特に台風や豪雨の際に雨や風が建物に侵入しないような造りになっているんですね。
破風板の破損をそのまま放置するとどうなるのか
もし破風板が劣化しているのにそのままにしてしまうと、
- 破風板が剥がれ、落ちたり飛ばされてしまう
- 屋根裏に雨水や粉じんが侵入し、建物の劣化を早める
- 野生動物が侵入し、巣を作る
などのリスクが高まります。
当然、雨漏りのリスクも上がりますし、放置して良い事はありません。
破風板の劣化を見つけたらなるべく早い段階で修理を行う事で、費用も安く済ませる事ができます。
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破風と鼻隠しの違い
破風というのは屋根の傾斜に対して並行に位置する屋根の端の部分を指します。
※上の画像の黄色い枠の部分が破風です。
破風に似た用語で「鼻隠し」という箇所があるのですが、
鼻隠しは屋根の傾斜に対して直角に位置する屋根の端の部分を指します。
※上の画像の黄色い枠の部分が鼻隠しです。
破風と非常に似た役割ではあるのですが、違いとしては鼻隠しには雨樋が取り付けられることが多いです。
屋根に落ちた雨が傾斜に沿って流れ落ちるのが鼻隠し側なので、そこに雨樋を設置して雨を集めるんですね。
破風板の修理をする際に知っておきたい制度や安くするためのコツ
破風板の修理をしたいが、金額が気になる
という方の為に、ここからは破風板の修理をする際に知っておきたい制度や安くするためのコツについてご紹介していきたいと思います!
破風板修理の際は相見積もりを取る
リフォーム工事の多くは相場はありますが、定価はありません。
つまり、同じ工事内容でも安い所高い所があります!
ですから、誰でもできる簡単な修理費用を安くするための方法として、相見積もりを取る事は非常に効果的です!
ためしにもう一社見積りを取ってみよう
というだけでも5万・10万の差が出る事はザラにあります!
まだ一社しか見積りを取っていない方は、ぜひ相見積もりを取ってみて下さい。
破風板の修理には火災保険が利用できる可能性がある
破風板の修理には火災保険が利用できる可能性があります!
火災保険は建物が自然災害等の突発的な被害によって損傷した際に、その修理費用を補償してくれるものです。
ですから破風板が台風、強風、竜巻、雹などによって破損し、その修理を行う場合にはぜひ火災保険を申請してください。
破損した瞬間を見てたわけじゃ無いので、台風被害とハッキリ断言できない…
という方も、申請することにリスクは無いので一度手続きを行ってみる事をオススメします!
破風板修理にはふるさと納税が利用できる
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーは、2023年度に千葉県習志野市の承認を得てふるさと納税の対象事業者になりました!
そのため、総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーで破風板の工事を行うと、費用の一部がふるさと納税の対象になります。※条件あり
ふるさと納税したことがない方でも分かりやすくサポートしていますのでお気軽にご相談ください。。
ふるさと納税を利用した破風板リフォームに興味がある方はこちらで詳細をお調べください。
破風板修理には補助金や助成金が利用できるかも
住んでいる場所や自治体によっては破風板の修理に補助金や助成金が出る場合があります。
全額ではありませんが、工事金額の約10%~20%が自治体から戻ってくる場合が多いです。
- リフォーム補助・助成事業…主に市区町村で行われている制度で、対象地域内で行うリフォームで一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。補助費用は工事費用の10%~20%程度が多い。
- 耐震改修リフォーム工事補助事業…耐震改修工事と同時に建物のリフォーム工事を行う場合に、その一部の費用が支給される。瓦のひび割れ修理だけではなく、カバー工法や葺き替え工事、屋根塗装工事も対象となる。
詳細はこちらから ➡屋根修理・リフォームに使える補助金や助成金【まとめ】
全ての方が利用できるものではありませんが、もし利用できるならお得ですよね。
興味がある方は今住んでいる自治体の補助金や助成金の制度を一度調べてみる事をオススメします。
塗装工事や屋根修理などと併せて行うことで足場代がお得
冒頭でもご説明しましたが、破風板修理は足場をかける必要があります。
そのため、屋根修理や塗装工事と併せて行う事で工事費用を割安にする事が可能です!
特に塗装工事・屋根修理の際は足場を建物全面に架ける必要があるので、こうしたリフォームと同時に破風板の工事を行えば足場代を一回分で済ませる事ができるのでお得です。
そろそろ屋根修理や外壁塗装のタイミングかも
という方は、同時に破風板修理を行う事を検討してみてください。
リォームローンが利用できる
手元にすぐ支払うための工事費用が無い
と、どうしても費用をすぐ捻出できない場合はリフォームローンを利用するのも方法です。
リフォームローンを利用すれば手元資金0円でも破風板工事をすることができます。
また、ローンを借りる機関によっては保証人・担保が不要な所もあるのでオススメです。
今すぐ破風板の工事をしないといけないという状況の方はぜひ検討してみて下さい。
破風板の修理は総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーはFPが在籍するリフォーム会社です。
ご相談や現地調査、見積もりは無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
またFPが在籍しているので、補助金や火災保険を利用したリフォームも対応可能です!
火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりません。
ご興味がある方は、
補助金や火災保険を利用したリフォームを検討したい
と、担当までお伝えください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ