- 屋根カバー工法を提案されたけど、どんな工事なのか分からない
- カバー工法の工程・手順や、工事日数について調べておきたい
今回はこのような疑問がある方向けのお話。
今まさに屋根カバー工法や重ね葺き工事を検討しているという方はぜひ参考にしてください。
関東でカバー工法を検討されている方は、ぜひ一度総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーにご相談ください。
経験豊富な屋根職人が在籍しているのはもちろん、FPも在籍しているので補助金や火災保険の相談を受けながらリフォーム工事の検討が可能です!
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屋根のカバー工法・重ね葺き工事とは?
そもそも屋根カバー工法とは何なのでしょうか?
屋根カバー工法とは屋根工事の種類の一つで、既存の古い屋根を撤去せずにその上から新しい屋根材を設置していく工事の事。屋根重ね葺き工事とも呼びます。
古い屋根を解体する手間や費用が節約できるので、他の屋根工事よりも工事期間が短く工事費用も安くなるのが最大の特徴です。
ただ、古い屋根の上から新しい屋根を重ねて設置するという特性上、
- 瓦屋根の家はカバー工法ができない
- 下地が傷んでいる場合はカバー工法ができない
- 耐震性能が低い建物にはカバー工法ができない
- 新しい屋根は金属屋根やアスファルトシングル屋根など軽量の物でないといけない
などの、カバー工法を行うための制限があるので注意が必要です。
屋根の葺き替え工事とは違う
屋根カバー工法・重ね葺き工事とよく比較されるのが屋根の葺き替え工事です。
葺き替え工事とは古い屋根を解体撤去して、下地を整えてから新しい屋根を設置する工事です。
古い屋根を全て解体するので、工事が屋根材や下地に影響されません。そのためどの家にも行う事ができるのが葺き替えです。しかし、解体や廃材の処分があるので費用は高額になります。
屋根のカバー工法と葺き替え工事は似ているようで全く別の工事なので、屋根修理業者から提案を受けた場合も混同して勘違いしないように注意してください。
瓦屋根の葺き直し工事とは違う
屋根工事には葺き直し工事という工法も存在します。
葺き直し工事は主に瓦屋根の家に行う工事で、既存の瓦を一度どかして下地を補修し、その後古い瓦を再設置(再利用)するというものです。
そもそも瓦屋根は屋根材の中でも非常に耐用年数が長く、50年~長いものでは100年以上もつと言われています。
ですから、
瓦は劣化していないが、防水シートや下地が先に劣化している
という状態になる事が多いので、そういった場合は瓦屋根の葺き直し工事を行います。
瓦屋根の葺き直し工事についてはこちらを参考にしてみて下さい。
屋根カバー工法・葺き直し工事の工程・手順
ここから、屋根カバー工法・葺き直し工事の工程について解説します。
屋根カバー工法・葺き直し工事の手順は主に5工程に分けられます。
まず新しい屋根材を設置する際に邪魔になってしまう役物(棟板金や雪止めなど)を解体していきます。
古い屋根を解体しないとはいえ、屋根に余計な凹凸があればそれが原因で防水シートが傷んで雨漏りに繋がってしまうので、それらは全て撤去します。
余計なものを撤去した屋根に、新しい防水シート・ルーフィングを設置します。
この際に利用する防水シートは改質アスファルトルーフィングや自着式ルーフィングなどの、カバー工法により適している物を使用するのがオススメです。金額が安いからと言って質の低いものを使うと、後に雨漏りの原因となってしまう可能性があります。
新しい屋根材を設置する前に、屋根材の下に仕舞っておくべき役物板金(谷、鼻隠し、ケラバなど)を設置します。この設置の順番を間違えてしまうと適切な雨仕舞が出来ずに雨が屋根の内側を腐食させてしまう可能性があるので要注意です。当然ですが、屋根修理は屋根の構造をしっかり理解している屋根屋さんに依頼しましょう。
カバー工法に利用できる新しい屋根材は軽量な金属屋根(ガルバリウムやジンカリウムなど)や、アスファルトシングル屋根が挙げられます。
見た目や性能にある程度制限がありますが、オススメはガルバリウム鋼板です。最近の屋根材は保証も長いので、安心して利用することができるのもポイントです。
新しい屋根材の上に棟板金などの役物を設置して完成です。
棟板金にも下地があり、木製か樹脂製のいずれかから選ぶのが主流です。どちらにもメリット・デメリットがありますが、気になる方は棟板金の下地についても調べてみて下さい。
屋根カバー工法・葺き直し工事に必要な工事日数について
さて、先ほどの5つの工程でどれくらいの工事期間が必要になるのでしょうか?
下記に平均的な日数をまとめてみました。
- ①棟や雪止めなどの役物板金の撤去…約0.5日~1日間
- ②新しい防水シート・ルーフィングの設置…約1日~1.5日間
- ③谷や鼻隠しなどの役物板金の設置…約1日~2日間
- ④新しい屋根材の設置…約1日~3日間
- ⑤棟板金などの役物板金の設置…約1日~1.5日間
まとめるとカバー工法・重ね葺き工事は約5日~10日間程度の工事期間が必要となります。
※足場の仮設撤去を含めると+2日間見た方が良いですね。
カバー工法をお願いしたが、やけに早く工事が終わったぞ?
という場合は必要な工程が飛ばされている(手抜き工事)という可能性もありますので、屋根修理中は工事業者に細かく報告を貰い、写真でも報告を貰った方が良いでしょう。
屋根カバー工法・葺き直し工事にかかる費用【屋根材別の相場】
戸建て住宅で屋根修理を行う際、今一番提案されているのは恐らくカバー工法(重ね葺き工事)です。屋根カバー工法とは既存の古い屋根の上に新しい防水層と屋根材を設置する工事です。
カバー工法で屋根修理を行うと既存の屋根を撤去する手間やお金が掛からないため、低コストでリフォーム出来る事が最大の特徴です。しかも葺き替え工事と同様の見栄えに、同等の効果も得る事が可能。
正直リフォーム屋さんからしても、カバー工法ができるのであればその方が良いとオススメ出来る工事です。
実際に屋根カバー工法をした場合の費用はいくらくらいなんだろう?
ということで早速、屋根材別でカバー工法の費用を説明していきたいと思います。
ガルバリウム鋼板(エスジーエル鋼板・ジンカリウム鋼板)を用いたカバー工法の費用相場
金属屋根の中でもガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、エスジーエル鋼板を使用した屋根材は昨今の主流となっています。価格は少し高めですが、高耐久で保証も長く、更に軽量で加工がしやすいのでどの屋根にもマッチします。
耐用年数は25年~50年ほど。品質もですが、メーカーにより長期の保証も付いており安心できる点がお客様に好かれています。
先ほどのデメリットの部分でもご説明しましたが、防音対策のされた屋根材を選ぶなら、カバー工法では間違いなくガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、エスジーエル鋼板が一番オススメ出来ます。
項目 | 費用・金額 |
---|---|
足場仮設工事 | 約15万円 |
防水シート | 約5万円~10万円 |
屋根カバー工法(ガルバリウム鋼板) | 約50万円~75万円 |
諸経費 | 約5万円 |
合計概算金額 | 約75万円~105万円 |
アスファルトシングルを用いたカバー工法の費用相場
アスファルトシングルはアメリカ生まれの屋根材で100年以上にわたり現在も普及している屋根材です。特徴としては非常に軽量で柔らかく、加工がしやすい点。屋根材としての対候性も高いです。
また、アスファルトシングル材は価格も安価なので、その点もお客様に好まれます。しかし、耐用年数はスレート材と同等で10年~20年と短いため定期的なメンテナンスは必要です。
ハイブリッド瓦(ROOGA)を用いたカバー工法の費用相場
ケイミュー株式会社から、カバー工法で使用可能な瓦屋根材が販売されています。ハイブリッド瓦のROOGAというシリーズです。通常の瓦と違って非常に軽量で、重さは半分以下。他の屋根材よりは重いですが、カバー工法で問題なく使用可能です。
特徴は非常に高級感があり、また瓦ほどではありませんが耐用年数も30年以上と長いです。しかし屋根材が非常に高価な点と、施工できる施工店が限られており施工費も高い点、また保証が10年と短い点などあり、カバー工法でハイブリット瓦を選ぶ方はあまりいません。
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーでよく使用するカバー工法の屋根材一覧
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーでは、カバー工法をお選びいただくお客様により納得いただけるよう、一流メーカーの下記屋根材を使用して屋根カバー工法を行うことが多いです。その中でも特にお客様にお選びいただくことが多い屋根材の一例をご紹介します。
※もちろんその他屋根材も使用できます。気になる屋根材がある場合はお気軽にお問い合わせください。
スーパーガルテクト(ガルバニウム鋼板) – アイジー工業株式会社
スーパーガルテクトは錆にくい金属の超高耐久ガルバを使使用した、高い耐久性を持つ屋根材です。
遮熱性鋼板と断熱材の相乗効果で優れた断熱性能を発揮。
葺き上がりを一層引き立てる卓越した質感を誇る特殊な「ちぢみ塗装」を採用した、意匠性に富んだ屋根材です。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
鋼板の厚み | 0.35mm |
重量 | 5.0kg/㎡ |
定価 | 10,280円/㎡ |
カラー | ブラック、ブラウン |
メーカー保証 | 穴あき保証25年 変退色・赤さび保証20年 |
横暖ルーフシリーズ(ガルバニウム鋼板) – ニチハ株式会社
優れた機能、充実の長期保証、広い施工地域が魅力の「超高耐久 横暖ルーフ」は、和風・洋風のどちらの住宅スタイルにもマッチします。
サビに強い塗装高耐食GLめっき鋼板と優れた塗装を採用し、耐久性、防火性、断熱性に優れた屋根材だから、住まいを長期間美しく保ちます。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
鋼板の厚み | 0.35mm |
重量 | 5.0kg/㎡ |
定価 | 7,700円~9,430円/㎡ |
カラー | ブラック、ブラウン、グリーンなど |
メーカー保証 | 穴あき保証25年 変退色・赤さび保証15年 |
スマートメタル(スーパーガルバリウム鋼板) – ケイミュー株式会社
スマートメタルは腐食に強いスーパーガルバニウム鋼板という金属素材を使用しており、外観の美しさを長期間キープできます。
施工性にも優れており、メタルならではのシャープな質感が外観に輝きをもたらし、品格と個性あふれる表情を住まいに与えます。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
鋼板の厚み | 0.35mm |
重量 | 4.5kg/㎡ |
定価 | 8,459円/㎡ |
カラー | ブラック、ブラウン、グリーン |
メーカー保証 | 穴あき保証25年 赤さび保証20年 塗膜保証15年 |
スカイメタルルーフ(ジンカリウム鋼板) – 伊藤忠建材株式会社
スカイメタルルーフは錆に強いジンカリウム鋼板の基材の上にストーンチップと呼ばれる対候性に優れた石粒を接着した屋根材です。
日本の陶器瓦と同じ釉薬で色付けした後に、700度以上の高温酸化焼成をかけた対候性に優れた素材で仕上げた、非常に耐久性の高い素材です。
また軽量であることと、従来の屋根材と比較しても 大判の屋根材は施工性にも優れた屋根材です。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
ストーンチップ鋼板の厚み | 0.4mm |
重量 | 5.75~6.5kg/㎡ |
定価 | 8,500円~9,500円/㎡ |
カラー | ブラウン、オリーブ、チャコール、シルバーなど |
メーカー保証 | 美観保証30年 |
シングル(アスファルトシングル) – 田島ルーフィング株式会社
アスファルトシングルはガラス繊維基材にアスファルトを含浸・コーティングし、スレート砂や彩色焼成砂を圧着して製造されます。
軽く薄いという特徴から、集合住宅や商業施設などでも多く実績を持つ屋根材です。
周囲の環境とよく調和し、ソフトで気品のある質感を持った屋根材で、リフォーム現場でも広く活躍します。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
屋根材の厚み | 2.8mm |
重量 | 9.0kg/㎡ |
定価 | 8,900円~10,000円/㎡ |
カラー | グレー、ブラウン、ブラック、グリーン、ホワイト、レッドなど |
メーカー保証 |
アルマ(アスファルトシングル) – ニチハ株式会社
ニチハのアスファルトシングル「アルマ」はラテン語で「鎧」を意味し、名前の通り、優れた耐久性と個性が光る洗練されたデザインです。
他の屋根材に比べ、原材料取得から廃棄までの過程におけるCO2排出量が少なく、環境にも優しい屋根材です。
項目 | 詳細概要 |
---|---|
屋根材の厚み | 3.0mm |
重量 | 11~12kg/㎡ |
定価 | 5,460円/㎡ |
カラー | ブラック、グレー、ブラウン、グリーン、キャメル |
メーカー保証 | 割れ・剥離保証10年 |
屋根カバー工法(重ね葺き工事)の実際の見積書を公開!
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屋根のカバー工法(重ね葺き工事)のメリット・デメリット
屋根のカバー工法を勧められた。カバー工法のメリット・デメリットってなに?
ここからは屋根のカバー工法のメリットとデメリットについて何個か解説していきたいと思います。
より詳しく知りたいという方は、下記のリンク先を参考にしてください。
屋根のカバー工法のメリット!
①解体作業が不要!ほとんど廃材が出ないので安い
屋根の解体撤去作業はそれだけで2,000円~4,000円/㎡前後します。屋根が50㎡だったと仮定すると、10万~20万円以上の費用が発生してしまうのです。しかし、カバー工法では解体作業は不要です。つまりこの費用がまるっと削減できるので、カバー工法は葺き替えよりも安く工事が可能になります。
②家の断熱性能が向上
既存の屋根の上から新しい屋根を被せるので、今までよりも気密性と断熱性が上がります。端的に言えば、節電に効果があるという事です。
しっかりした断熱工事と比べると同等の効果が得られるわけではありませんが、副次的な効果で気密性と断熱性の向上が期待できるのは、カバー工法のメリットです。
③工事期間が短く済む
先ほど触れた解体作業がカバー工法にはありません。そのため工事作業に必要な日数が少なくて済むのもメリットです。足場を組んで作業者が何度もやってくるのはどうしても目立ちます。
工事の際になるべく近隣に迷惑を掛けたくない
という方にはベストな工事です。
屋根のカバー工法のデメリット…
①耐震性が変わる
古い屋根を残してその上に新しい屋根を乗せるという事は、屋根がその分重くなるという事です。金属屋根の重さは平米あたり5~6kgほどです。50㎡あれば、250~300kgもの重さが屋根に乗る事になります。しかし、日本の木造住宅は非常に頑丈で、地震に強い造りになっています。現に瓦屋根の建物は、カバー工法した後の屋根の家よりも重いです。
古い屋根材の重さ | 新しい屋根材(カバー工法)の重さ | 総重量 |
---|---|---|
スレート屋根 約20kg/㎡ | 金属屋根 約5kg/㎡ | 25kg/㎡ |
スレート屋根 約20kg/㎡ | アスファルトシングル屋根 約9kg/㎡ | 29kg/㎡ |
瓦屋根 約60kg/㎡ | ー | 60kg/㎡ |
このように、カバー工法をした後の屋根よりも瓦屋根の家の方が倍以上重いので、ほとんど問題ないレベルです。カバー工法をしたから家が潰れるという事もありません。しかし、影響が0ではないので、その点を理解してから決めるようにしましょう。
②断熱材の無い金属屋根を使うと雨の音が響く
金属屋根でカバー工法を行う場合、雨による騒音がデメリットになってきます。スチールで出来た物置に入って大雨が降ったと、想像してみて下さい。非常に五月蠅いですよね。断熱材や加工をしていない金属屋根をカバー工法に使用すると、上記のようなレベルの音の問題に悩まされます。
ただ、これには対策方法もあります。少し費用は上がりますが、表面が石加工されているものや断熱材をしっかり利用している金属屋根材を使用する事をオススメします。
③太陽光パネルが付いている場合は、パネルの着脱作業が必要
カバー工法を行う場合、太陽光パネルが設置してある建物は、そのパネルの脱着の作業が必要となります。
※これは葺き替えでも同じですね。太陽光パネルの着脱や試運転は重量も重いので、その作業には10万~15万円ほどの費用がかかります。パネルを乗せたまま作業は不可能なので、屋根修理の際は必要経費として数えるしかありません。
屋根カバー工法と葺き直し工事はどちらがオススメ?
色々提案を受けて迷う。
結局、屋根カバー工法と葺き替え工事はどちらがオススメなの?
このような質問を頂く事が非常に多いです。
基本的にはどちらかが劣っていると言うものでは無いので甲乙つけられませんが、当サイトでは、屋根カバー工法が選択できる方はカバー工法がオススメと考えています。
- 耐用年数が長く、金属屋根ならメーカー保証も長い。屋根に万が一のことがあっても責任を取って貰える。
- 施工費用に対して費用対効果が高い。定期的な塗装を行うよりランニングコストが断然お得。
- 建物への負担が少ない。反対に断熱効果や防音効果を得られるので住環境も良くなる。
ただ、先ほども申し上げたようにカバー工法を選択できる家は限られています。
ですから条件が合わない場合は葺き替え工事を選択する事になりますので、まずは自身の家がどういったカバー工法・重ね葺き工事が可能か確認してみて下さい。
屋根カバー工法・重ね葺き工事に利用できる屋根材について
カバー工法に利用できる屋根材とカバー工法を選択できる屋根材には制限があります。
屋根の上に屋根を乗せるので、あまりにも重い屋根材はカバー工法に適していません。
また、下地になる屋根材が割れやすい素材だと新しい屋根がしっかり固定されないので、このような屋根もカバー工法には適していないのです。
カバー工法OK | カバー工法NG | |
既存の屋根(古い屋根) | ・スレート屋根 ・金属屋根 ・アスファルトシングル屋根 | ・瓦屋根 |
新設の屋根(新しい屋根) | ・金属屋根 ・アスファルトシングル屋根 | ・スレート屋根 ・瓦屋根 |
もし今すでに設置してある屋根材や、新しく設置したい屋根材がカバー工法に適合していない場合は、葺き替え工事を選択するしかないでしょう。
良い悪いという話では無いので、状況によって検討してみて下さい。
一部の防災瓦はカバー工法に対応可能!
瓦は非常に頑丈ですが、とても重い屋根材です。そのためカバー工法には非常に不向きです。
しかし、最近は従来の瓦の1/3程度の重さしかない防災瓦・軽量瓦という瓦が販売されています。
有名なもので言うと、ケイミューで販売しているカバー工法対応の防災瓦ROOGAです。
この屋根材はスレート屋根に対してカバー工法が可能な瓦屋根材なので、
カバー工法したいけど、新しい屋根は瓦屋根がいい
という方が選ぶことができます。
瓦屋根は高価ですが、非常に耐用年数が長いオススメの屋根材です。
カバー工法で瓦屋根にしたい方は防災瓦・軽量瓦について調べてみて下さい。
カバー工法を行うための屋根材以外の条件
屋根のカバー工法・重ね葺き工事を行うためには屋根材以外にも条件がいくつかあります。
悪徳業者が契約を取るためにとにかくカバー工法を勧めるという事案も聞くので、しっかりとカバー工法ができる条件に関しては勉強しておきましょう。
一度もカバー工法を行っていないこと
過去に一度屋根カバー工法を行っている場合、二度目のカバー工法は出来ません。これもやはり重さが理由の一つです。また、一度カバー工法を行った屋根を下地にして新しい屋根を載せようとすると、下地が不安定になるので、ズレや落下のリスクも高くなります。もしカバー工法をしたことがある方は、次はカバー工法ではなく葺き替え工事や塗装を検討しましょう。
下地(既存屋根)の状態がしっかりしている事
既存の屋根の下地が劣化している状態ではカバー工法は選択できません。屋根を踏んだ時にぶかぶかした感触があったり、不陸が激しい状態だと、下地が水を吸って腐ってしまっている可能性があります。
この状態でカバー工法を行ってしまうと、屋根がズレたり、下地が剥がれて屋根が落ちてしまうなどのリスクがあります。下地が傷んでいる場合の屋根修理は屋根の葺き替え工事を検討することをオススメします。
屋根カバー工事(重ね葺き工事)を検討する時に知っておきたい制度や安く修理するコツ
工事の相見積もりを取る
リフォーム工事の多くは相場はありますが、定価はありません。つまり、同じ工事内容でも安い所高い所があります!
ですから、誰でもできる簡単な修理費用を安くするための方法として、相見積もりを取る事は非常に効果的です!
ためしにもう一社見積りを取ってみよう
というだけで、カーポート屋根の修理費用で1万~5万の差が出る事はザラにあります!
まだ一社しか見積りを取っていない方は、ぜひ相見積もりを取ってみて下さい。
屋根のカバー工法(重ね葺き工事)は一部修理ができる
屋根のカバー工事は全面ではなく一部分だけ修理することが可能です。
一部修理であれば、屋根を全面工事するよりは割高にはなってしまいますが総工費を抑える事ができます。
一部修理では工事費を抑えることができますが、デメリットも潜んでいます。
- 雨漏りが止まらない場合がある(工事をやり直さないといけない)
- 工事していない部分の屋根が悪化・被害拡大することがある
- 費用が割高になる
- 屋根職人やリフォーム会社が引き受けたがらない
屋根の一部修理・部分補修についてはこちらで解説しているので、興味がある方は確認してみて下さい。
屋根カバー工事にはリフォームローンが利用できる
- 「今にも屋根が剥がれそうで心配」
- 「すでに雨漏りしているので緊急で直したい」
- 「屋根修理したいが、何百万円も貯金するまで工事できないのは困る」
こんな状況でお困りの方もたくさんいらっしゃいます。
そんな時はリフォームローンを利用した屋根修理や雨漏り修理を検討してみて下さい!
リフォームローンは名前の通り、家のリフォームの際にその資金を借り入れできるローンのこと。
しかも借り入れは手元にお金が無くてもできますし、保証や担保が不要なローンも多いです。
リフォームローンを利用した屋根修理や雨漏り修理はこちらのお話を参考にしてください。
屋根カバー工事には補助金や助成金が利用できる可能性がある
治体によって、屋根のリフォームに補助金や助成金が出る場合があります!
自治体によって要件や金額は変わりますが、10万円~30万円ほど戻ってくる可能性があります!
リフォームを検討する際はぜひ確認してみましょう。
屋根のカバー工法はFPが在籍するおうちのお悩みドロボーにご相談ください
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボーはFPが在籍するリフォーム会社です。屋根修理・雨漏り修理のご相談や無料現地調査が可能なので、お気軽にお問い合わせください。
またFPが在籍しているので、補助金や火災保険を利用したリフォームも対応可能です!火災保険を利用した屋根修理の際は、補助金申請費や火災保険サポート費なども頂いておりません。
ご興味がある方は、
補助金や火災保険を利用したリフォームを検討したい
と、担当までお伝えください。
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この記事を書いた人
FP2級合格、CBT試験合格、宅建士試験合格
総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー 代表
村松
国家資格であるFP2級・宅建士試験などに合格し、保険業界や不動産業界にて営業やフィナンシャルプランナーとして経験を積んできました!
不動産業界のブラックな雇用形態とパワハラに疑問を持ち退職。
保険業界では「もしかして、世の中って不要な保険が多いのでは?」と疑問を持ち退職。
その後"自分が正しいと思った事を仕事にしたい"と思い、独立しました!
現在はその経験を活かし、自宅のリフォームや火災保険の申請サポートを行う"総合リフォーム・おうちのお悩みドロボー"にて、微力ながら皆さまの生活にプラスになるお手伝いをしております(・∀・)ノ